ツアーボールとして一新! 総合力アップで飛ばせるのが『CHROME TOUR』だ!

2024年3月7日(木)17時0分 ALBA Net

ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか?元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。




【注目ポイント】
キャロウェイは、『CHROME TOUR』ボールを2024年3月1日に発売しました。『CHROME TOUR』、『CHROME TOUR X』、『CHROME SOFT』の三種類が同時発売です。書くまでもなく、キャロウェイのフラッグシップボールとなります。『CHROME TOUR』は、新しいブランド名ですが、『CHROME SOFT X LS』の後継機種として開発されたそうです。キャロウェイのツアーボールって、どれになるの? という戸惑いが市場ではあったと耳にしましたが、これでツアーボールが明確になると推測されます。

『CHROME TOUR』のコピーは“LSから受け継ぎ、超えた飛距離性能 強弾道で握るビッグアドバンテージ”です。飛距離性能に特化したツアーボールということが、とてもわかりやすいコピーです。

テクノロジーとしては、生産管理体制を一新して、カバーの均一性を向上し、エラーボールが市場に出ないようにして精度を上げたことから始まって、配合を新しくした「ハイパー・ファストソフト・コア」に注目です。コアはボールのエンジンですから、飛距離性能にも、スピン性能にも大きく影響します。ツアークオリティにこだわったからこその『CHROME TOUR』という名称です。この新しいコアに自信があることがわかります。

そして、驚かされたのが「シームレス・ツアー・エアロ」と「ヘックス・エアロネックワーク・パターン」というディンプルです。キャロウェイといえば、6角形のディンプルですが、今回はその中に円形のディンプルが混じっているのです。落ち際に風の影響を受けにくくなり、キャリーがひと伸びするようになるそうです。

『CHROME TOUR』は、ツアーという名称を使うかなりの自信作のようです。『CHROME SOFT X LS』の低スピンで飛距離を出し、グリーン周りでは安定したスピンでスコアに貢献するという特徴は、どこまで進化しているのか?ツアーボールとしての完成度は、更に高まっているのか?期待一杯で、試打ラウンドに突入しました。試打した日は、快晴で、気温は−8℃〜6℃。微風。グリーンは9.5フィートの速さでした。



【打感・打ち応え】
『CHROME TOUR』の打音は、音量はやや大人しめで、音質は硬質な音に濡れた金属系の音が混じるで音です。ショートゲームになるほど硬質感が勝つようになっています。打ち応えは、軽めでかなりやわらかく、手応えは少し鈍感な感じがしますが、マイナスには感じませんでした。


【弾道・球筋・スピン】
『CHROME TOUR』の弾道は高弾道です。ドライバーは棒球系のボールになり、アイアンからは伸びがある綺麗な弾道になります。ボールを曲げにくく、ストレートが得意です。スピン性能は、その場で止まろうとするツアーボールらしい効きです。ショートゲームでもしっかり打てばしっかりとスピンがかかります。


【飛距離性能】
『CHROME TOUR』は、トップレベルに飛びます。ドライバーからショートアイアンまで凸凹せずに飛びます。ドライバーで最も飛んだホールは240ヤードで、けっこうランで稼ぎました。


【ロマン派ゴルフ作家語る】
『CHROME TOUR』は、ツアーボールとしての総合力が高くなったという印象でした。狙ったところにランも含めて飛ばすことができて、ショートゲームに近くなるほどスピンがしっかりとする味付けは、前モデルよりもワンランク上だと感じました。

前モデルから2年間で、ツアーボールはやわらかいことが当たり前になったこともあって、衝撃的で独特だと感じていたやわらかさは、逆に良い感じとして伝わるようになりました。少し鈍感だと感じたのは、ボールの芯感が緩めだからですが、これはオートマチックに同じボールでホールを攻めていくゴルファーには、むしろプラスに感じる要素になっています。

前モデルは、ハードヒッターで点で攻めるゴルファー用にチューニングされている感じがしましたが、『CHROME TOUR』は、そういうゴルファーが自然に使用できるようにできているだけではなく、僕のようなヘッドスピードが40m/sのゴルファーでも球が高めで、低スピンが飛距離に繋がるタイプであれば十分に使えるようになりました。

『CHROME TOUR』は、やわらかいツアーボールを使いたいゴルファーにオススメです。個人的には、パットの打感が良かったです。やわらかさとヒット感のバランスが素晴らしく、これにハマったら唯一無二に感じてしまうだろうと思いました。また、ショートゲームでも同様で、絶妙だと感心しました。

『CHROME TOUR』の理想的な使い方は、コピーのように、ドライバーで圧倒的なアドバンテージを得て、繊細に打てるショートゲームで決めていく感じなのだと思います。しかし、それだけではなく、ショートゲームの繊細さを気に入れば、非力なゴルファーも我慢することなくテクニックを使ってゴルフを楽しめるように仕上がっています。ゴールドのパッケージは王者の印だと、粋を楽しむゴルファーに、『CHROME TOUR』は使って欲しいボールです。


【試打クラブスペック】
『CHROME TOUR』

構造 4ピース
コア ハイパー・ファストソフト・コア
ミッド デュアル・ハイスピードマントル
カバー ハイ・パフォーマンス・ツアーウレタンソフトカバー
ディンプル シームレス・ツアーエアロ
カラー ホワイト (他にトリプル・トラック、イエロー)


【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員

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