井上尚弥 5月4日にラスベガスでカルデナスと対戦合意と米リング誌、 勝てば9月14日に東京でアフマダリエフ戦
2025年3月7日(金)15時5分 スポーツ報知
井上尚弥
米国で最も伝統と権威のあるボクシング専門メディア「THE RING」電子版は6日(日本時間7日)、プロボクシングのスーパーバンタム級(55・3キロ以下)世界4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が5月4日、米国ネバダ州ラスベガスのT—モバイル・アリーナで、WBA世界同級2位ラモン・カルデナス(米国)と防衛戦を行うことで最終合意したと報じた。
同メディアによると、井上陣営と共同プロモーターである米興行大手「トップランク」社のボブ・アラムCEOらがカルデナスとの防衛戦を行うことで最終合意。井上が勝てば、9月14日に東京で、元WBA、IBF統一王者でWBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と対戦することにも合意したという。
T—モバイル・アリーナは、NHLゴールデンナイツのホームアリーナで、ボクシング興行では約2万人を収容。実現すれば、井上にとっては2021年6月のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)戦以来、3年11か月ぶりの海外での試合となる。当初、井上陣営はメキシコの祝日である「シンコ・デ・マヨ(5月5日)」の週末に、WBC1位アラン・ピカソ(メキシコ)との対戦計画を進めていたが、ピカソ陣営が試合に消極的となったため、カルデナス戦に方針転換したと伝えられてきた。
井上はサウジアラビアの国家的イベント「リヤド・シーズン」と推定総額約30億円のスポンサー契約を結んでいるが、リング誌では、アフマダリエフ戦をクリアすれば、12月にサウジアラビアの首都リヤドで「リヤド・シーズン」のデビュー戦(対戦相手は未定)を行うことで合意しているとした。対戦相手については、井上がスーパーバンタム級の4団体統一王座を保持したまま、フェザー級(57・1キロ以下)に上げて、WBA世界同級王者ニック・ボール(英国)に挑戦して世界5階級制覇を目指すと伝えられている。さらにボールに勝った場合、再びスーパーバンタム級に戻し、将来的に階級を上げてくる現WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・中谷潤人(M・T)との夢対決に臨む青写真だ。