W杯の正GKが招集見送り!?後釜を狙う日本代表GK候補ランキング

2023年3月8日(水)18時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

日本代表のゴールキーパー(GK)はどうなるのか。昨年開催された2022FIFAワールドカップカタール(カタールW杯)で、日本代表はドイツ、スペインを破りクロアチアにも善戦し世界を驚かせた。目標としていたベスト8進出はならなかったが、強豪国を相手に互角以上の戦いを見せた実績もあり、代表を率いる森保一監督の続投も決まっている。


3月24日にはW杯後初となる代表戦、ウルグアイ戦を迎え新たなスタートを切る日本代表だが、楽しみな反面すでに不安要素もある。カタールW杯でゴールを守ったGK権田修一の招集是非についてだ。


権田の所属する清水エスパルスは、昨2022シーズン成績不振の末J2へ降格。権田は今冬移籍の噂も出たが、そのまま清水に残り2023シーズンをスタートさせている。しかし森保監督の発言の中には、J2からの代表メンバー選出について難色を示すものもあり、少なくとも権田が清水に所属している限り招集されない可能性が高い。


そこでここでは、GK権田に代わり誰が今後日本代表のゴールマウスを守るのか。候補選手をランキング形式でまとめていく。




ヴィッセル神戸 GK前川黛也 写真:Getty Images

5位:前川黛也(ヴィッセル神戸)


2021年には日本代表に初選出されているGK前川黛也。所属するヴィッセル神戸では毎シーズン熾烈なポジション争いがあるにも関わらず、一定の出場機会を得て成長を続けている。1対1の場面や混戦になるセットプレーでも臆することなく飛び込める身体能力とメンタルの強さを持ち、プレーのみでも十分に味方を鼓舞できる前川。足元の技術も高く、両足で正確なキックを蹴れることも大きな魅力の1つだ。今2023シーズンはここまで、全試合にスタメンフル出場を果たしている。


しかし、神戸は今冬ブラジルで世代別代表経験もあるGKフェリペ・メギオラーロを獲得。前川にとっては必ずしも定位置が約束されている状態とは言えない。28歳になり選手として最盛期を迎えている今、チーム内でのポジション争いに打ち勝ち、代表でも出場機会を増やしていけるか。正念場とも呼べるシーズンとなるだろう。




GK大迫敬介 写真:Getty Images

4位:大迫敬介(サンフレッチェ広島)


東京五輪ではGK谷晃生と熾烈なポジション争いの末、正GKの座を譲ってしまったGK大迫敬介。しかし、クラブでは日本代表への招集経験もあるGK林卓人からポジションを奪い、昨季に引き続き今季もサンフレッチェ広島のゴールを守っている。セービング技術の高さはもちろん、キャッチングからの素早く飛距離のあるスローイングも大きな魅力。守備範囲も広く、DFラインの裏も正確な判断で飛び出しケアできる。


五輪、W杯と手の届くところまで来ていた大舞台での出場機会を逃し、他の選手以上に代表の正GKというポジションに飢えているであろう大迫。代表のGKにおける序列争いがより苛烈なものになる中、一気にチャンスを掴みとれるか注目だ。


GK谷晃生 写真:Getty Images

3位:谷晃生(ガンバ大阪)


東京五輪で正GKを務めたGK谷晃生も、当然のことながら有力候補だ。A代表での出場はこれまでわずか1試合にとどまっているが、長身を生かしたハイボール処理と守備範囲の広いセービングは年々安定感を増している。J1において正GKは外国籍選手が務めることも多い中、定位置を確保し続けられていることも高く評価できると言えよう。何より今季はガンバ大阪へ復帰し、開幕間もないとはいえ現状は代表でも経験豊富なGK東口順昭からスタメンを奪取。国内における世代交代の象徴ともいえる存在となっている。


残念ながらG大阪では失点数が多く、谷にのみ責任があるわけではないとはいえ、代表選考の評価には影響も出てくることが十分考えられる。しかし、これまでのクラブや世代別も含めた代表活動で見せた能力の高さには疑いの余地はない。日本代表においても世代交代を推し進める存在となれるか、さらなる成長とチームを勝たせるだけの存在感が求められる。




GK中村航輔 写真:Getty Images

2位:中村航輔(ポルティモネンセ)


2017年に代表デビューを果たした逸材GK中村航輔も、長く代表のピッチから離れているものの有力候補の1人だ。森保監督の元でも、2019年のEAFF E-1選手権で招集され試合に出ているが、以降出場がない。だが、この間欧州で経験を積み、過去にMF中島翔哉らも所属したポルティモネンセ(ポルトガル)で定位置を確保した。


日本国内では、なにより風貌の変わりようを注目されることが多いが、変わったのは見た目のみではない。技術面でも間違いなく進化を遂げている。もともと神がかったセービングを披露する場面も多かったが、的確なポジション取りや足運びが磨かれたことにより、ゴールを守る番人として一段と頼もしく見える場面も多く作っている。容姿の変貌で増した迫力と磨かれた技術で、一気に代表における正GK争いの上位候補に返り咲いた中村の招集はあるのか、注目して見ていきたい。




GKシュミット・ダニエル 写真:Getty Images

1位:シュミット・ダニエル(シント=トロイデン)


間違いなく筆頭候補となるのはGKシュミット・ダニエルだろう。カタールW杯でも、出場機会こそなかったがGKの1人として招集され大舞台の雰囲気を肌で感じ取った。加えて、所属先のシント=トロイデン(ベルギー)でも多くの出場機会を得ており、海外での経験値が豊富なことも心強い。長身を生かしたハイボール処理や守備範囲の広さはもちろん、1対1の局面でも適切な距離で長い手足を生かし決定機を無効化できる。


シント=トロイデンは2022/23シーズン、リーグ戦でも中位以下といまいち奮わない。しかし、能力、経験値、他選手との連携面などいずれを考慮しても、権田の招集見送りが濃厚とみられる現状においては、シュミットが正GK筆頭候補と言えるのではないだろうか。

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