64歳・芹澤信雄が26年ぶりにマジェスティとタッグ 契約条件は「今のクラブより10ヤード飛んだら」

2024年3月9日(土)9時0分 ALBA Net

64歳にして用品契約締結の発表は異例ともいえる(撮影:ALBA)

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8日、マジェスティゴルフと芹澤信雄の用品使用契約を締結。ジャパンゴルフフェアのイベントブースで発表会が行われた。


芹澤はプロ入り直後の1983年〜98年までマジェスティゴルフの前身であるマルマンゴルフと契約しており、その間に「日本プロゴルフマッチプレー選手権」など4勝を挙げている。それからいくつかのメーカーを渡り歩き、64歳にして26年ぶりに再タッグを組む。「何歳になっても新しいクラブを使えることはワクワクする」とコメントした。
 
現在は国内シニアツアーを主戦場としている芹澤だが、昨シーズンは8試合に出場して最高位は53位タイ。「どんどん飛距離が落ちてきて、もっと飛んだら楽だな。飛距離があと10ヤード出たらもうちょっと戦えるのにな」と感じていた。最終戦の「いわさき白露シニア」では同組で回った片山晋呉に、「シンゴ、俺はまだ飛ぶかな」と聞いたところ、「46インチで40グラム台のシャフトで、ロフトのあるものを使ったらもっと飛びますよ」とアドバイスをもらった。
 
そんなとき、「偶然」マジェスティゴルフから契約のオファーが来た。そこで芹澤は注文を出す。「今のクラブより10ヤード飛ぶクラブを作ってくれるなら考えたい」。年が明けてからは、「シャフトを換えたり、フェースの向きを変えたり」と毎週のようにテストを繰り返し、ついにトラックマンのデータでキャリー10ヤードアップを記録した。
 
「僕はもともと飛ばないゴルファーだったので、飛ばすことに限界を感じていた。この年齢で現に10ヤード出たときは満面の笑顔でした。うれしかったです。10ヤード飛んだと思うと気持ちがリフレッシュできたし、もっとトレーニングしたら飛ぶのかなと思うと楽しみが増えました」と今回の契約に至った。



ドライバーのヘッドは『MAJESTY PRESTIGIO 13』のロフト9.5度に、シャフトは45.5インチから46インチに伸ばし、「何となくマジェスティのイメージと色が合うのかな」と、片山も使っていた『VANQUISH(バンキッシュ)』の4Sを装着。2月に行われたタイのシニアツアー「SUNWARD SINIOR CHAMPINOSIP」で早速実戦投入し好感触を得ている。
 
「僕は今までキャリーが220ヤード前後でした。それがいまは230ヤードを超えている。ランを入れると場所によっては260ヤード。シニアではフェアウェイバンカーを越えるのに230ヤードくらいが多くて、今まではほとんどバンカーに入っていて、フェアウェイが狭かった。それを越えられればフェアウェイが広くなるし、気持ち良く振れる」
 
ヘッドのロフトは9.5度だが、シャフトを右から挿れているため少しフックフェースで実際のロフトは少し立っている。「真っすぐにして9.5度くらいにしたら高弾道でもっと飛ぶんじゃないかな」と、ドライバーの調整はまだ続いている。
 
そして今季の目標については「そろそろエージシュートを出したい」と話す。“エージシュート”とは自分の年齢と同じか、それ以下のスコアで18ホールを回ること。シニアツアーでは73歳の高橋勝成や、ともに68歳の室田淳や倉本昌弘がエージシュートの常連だ。ちなみに芹澤のレギュラー時代のベストスコアは「62」で、60歳以上のグランドシニアでは「63」を出したことがある。「マジェスティとともにエージシュートを出して、『やった!』という気持ちになりたいですね」。
 
今年の国内シニアツアーは4月18日開幕の「ノジマチャンピオンカップ箱根」から始まる。「目標は優勝とは言えないので、とりあえず『芹澤、飛んでいるよね』でいいんです。考え方がプロじゃなくアマチュアになってきた」と笑う。プロだって飛んだほうがゴルフは楽しい。



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