奴田原文雄がNUTAHARA Rally team結成。アドバンカラーのGRヤリスで全日本ラリーに参戦

2021年3月10日(水)15時34分 AUTOSPORT web

 3月10日、JRC全日本ラリー選手権で9回のシリーズチャンピオンに輝いた奴田原文雄が、自身のラリーチーム『NUTAHARA Rally team』を立ち上げたことを発表。合わせて2021年シーズンの全日本ラリーJN-1クラスに『トヨタGRヤリス』で参戦するとアナウンスした。


 豊富な海外参戦のなかでPWRCプロダクションカー世界ラリー選手権における“ラリー・モンテカルロ”日本人初優勝や、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムのEVクラス優勝など数々の快挙を成し遂げてきた奴田原。近年は9度のタイトルを獲得している全日本シリーズを戦いながらラリースクールを主宰し、若手育成にも力を入れている。


 そんな奴田原がKTMS(KOBE TOYOPET MOTOR SPORT)の協力を得て、自身のラリーチームを設立した。チーム運営は彼が代表を務める株式会社オフィス・ヌタハラが行い、車両製作ならびにメンテナンスは山田淳一代表率いるRUTS RACINGが担当する。


 奴田原と言えばミツビシ・ランサーエボリューションのイメージが強いが、今回チームは全日本ラリーJN-1クラスを戦う上で“BORN FROM WRC”をキャッチコピーに掲げるGRヤリスをチョイス。横浜ゴム伝統のアドバンカラーをまとった車両を最高峰クラスに送り込む予定だ。


 ドライバーは奴田原自身が務め、ナビゲーター役のコドライバーには東駿吾が起用された。23歳の東はNUTAHARA Rally Schoolの卒業生で、チームが成長に期待を寄せる若手選手だ。

チーム代表兼ドライバーの奴田原文雄(左)と、コドライバーに抜擢された東駿吾(右)


「1994年より、タスカ・エンジニアリングのADVANランサーで27年間の長きにわたり、国内外問わず数多くのラリーに参戦してきました」と語った奴田原。


「つねに勝利に向かって前進する情熱溢れるタスカとの活動でしたが、残念ながら昨年末を持ってラリー事業をタスカが終了することになりました。突然のことではありましたがラリーにかける情熱を受け継ぎ、新生ラリーチームを立ち上げ活動を継続させて頂けることになりました」


「また、車両製作メンテナンスは元タスカの山田淳一が、ランサーから継続して新チームでも行います。車両はトヨタGRヤリスとなり、チーム体制も大きく変わります」


「コドライバーにはNUTAHARA Rally School出身の若手、東駿吾(23歳)を抜擢しました。次世代のラリー界を担うコドライバーのひとりとなれるよう、経験を重ねて欲しいと思います」


「今年はチャレンジの年になりますが、いままでの経験値を生かしチーム一丸となってシリーズチャンピオンを目標に、熱い戦いで全日本ラリー選手権を盛り上げていきたいと思っています」


「ラリー参戦のチャンスを与えてくださったスポンサーの皆さまには、大変感謝いたします。そして、応援してくださるモータースポーツファンの皆さまにも心から感謝いたします」


 NUTAHARA Rally teamは今季第3戦、4月9〜11日に佐賀県で開催される『ツール・ド・九州2021 in 唐津』から全日本ラリーへの参戦を開始し、同シリーズ最終戦までの8大会への出場を予定している。


■NUTAHARA Rally team チーム概要


ドライバー:奴田原文雄(チーム代表兼任)
コドライバー:東駿吾
チーフエンジニア:山田淳一(RUTS RACING)
参戦車両:トヨタGRヤリス(JAF全日本ラリー選手権JN-1クラス仕様)
車両名称:ADVAN KTMS GRヤリス
タイヤ:横浜ゴム
ウェブサイト:http://www.nutahara.com/

ADVAN KTMS GRヤリス(奴田原文雄/東駿吾組)









































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