フェラーリF1代表は悲観的な見方も、ルクレールは冷静「もし開幕戦で勝てなくても、シーズン中に向上していく」

2020年3月11日(水)12時17分 AUTOSPORT web

 フェラーリF1のドライバーであるシャルル・ルクレールは、今週末に開催される2020年F1開幕戦オーストラリアGPに向けて、どのチームが強力であるかを予想するよりも、自分自身の仕事に集中したいと語った。


 新シーズンでは誰が優勝候補になり得るのかを探り出すため、2月のカタロニア・サーキットで2回にわたって行われたプレシーズンテストのデータが分析にかけられている。


 現時点では、フェラーリには、主だったライバルであるメルセデスとレッドブル・ホンダと優勝争い、あるいはタイトル争いをするのに必要なだけのパフォーマンスがなく、苦労するのではないかという見方が大方を占めている。


 チーム代表のマッティア・ビノットすらも控えめな姿勢を示し、現実的にメルボルンで勝利することは難しいだろうとチームに対して警告を発したという。


 しかしながらルクレールはそうした推測に耳を貸さず、自身のコントロール下にある事柄に気持ちを集中させている。


「正直言って、僕はドライビングだけに集中している。自分の仕事に集中して、今の自分たちのポジションから改善を果たそうとしているんだ」とルクレールが語ったと『Crash.net』は報じた。


「やるべき仕事がたくさんあるので、気がかりなところにできる限り集中しようとしている。結局、推測に大きな意味はないからね」

シャルル・ルクレール(フェラーリ)


 近年は圧倒的に優勢なメルセデスのルイス・ハミルトンも、無敵ではないとルクレールは主張する。


「倒せないドライバーなんていないんだ。ルイスは偉大なるチャンピオンだけど、彼も例外ではない」とルクレールは、イタリアの『Il Resto del Carlino』に語った。


「もちろん彼は僕よりもずっと多くの経験がある。僕は2018年からだけど、彼は2007年からF1に参戦しているから、ハミルトンは僕よりも完成されている」


 自分のどの部分を改善する必要があるかと聞かれたルクレールは、以下のように答えた。
「レースで、もっとうまくタイヤを管理できるように勉強しなければならない。ルイスはそれが桁外れにうまい」


 チームがどのようなかたちでシーズンをスタートさせるかということよりも、今後のレースでフェラーリがどれだけの進歩を遂げられるかが重要であると、ルクレールは言う。


「去年は開幕戦から最終戦までの間にかなり大きな進歩があった。僕らはメルセデスに近づいていた」


「懸命に取り組み、いつものように自分たち自身に集中する必要がある」


「前進できると確信している。開幕戦で後れをとっていた場合は、大きく前進してギャップを縮めていかなければならない」


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