サンチョ、今季終了後もドルトムント残留を希望か…クラブはレンタル延長、トレードを画策

2024年3月12日(火)0時49分 サッカーキング

ブレーメン戦では巧みな突破から復帰後初得点を記録 [写真]=Getty Images

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 現在マンチェスター・ユナイテッドからのレンタル移籍という形でドルトムントでプレーするイングランド人FWジェイドン・サンチョは、来シーズン以降も黄色と黒のユニフォームを身に纏ってプレーすることになるかもしれない。ドイツメディア『ビルト』が10日に報じた。

 今冬の移籍市場で2年半ぶりにドルトムントへ復帰したサンチョ。背番号10を託された23歳のウインガーは、加入直後から主力に君臨し、ここまでブンデスリーガ8試合とチャンピオンズリーグ(CL)1試合に出場。9日に行われたブンデスリーガ第25節ブレーメン戦では、1点をリードして迎えた38分に、左サイドからドリブルで持ち込み右足でフィニッシュを沈め、復帰後初ゴールを記録。ドルトムントを2−1での勝利へ導いていた。

 既にサンチョはドルトムントで立ち位置を確立しているが、マンチェスター・ユナイテッドからのレンタル移籍契約には買い取りオプションが付随していないことが複数のメディアによって報じられていた。今シーズン終了後はひとまずマンチェスター・ユナイテッドへ戻ることとなるが、今回の報道によると、サンチョ自身は復帰を望んでいないという。

 というのも、今季前半戦のサンチョはマンチェスター・ユナイテッドで完全に構想外となっていた。加入してからの2シーズンは一定の出場機会を確保していたものの、今シーズンに入ると“ある出来事”をきっかけに状況が一変。サンチョは今季のプレミアリーグ開幕から3試合連続で途中出場した後、第4節のアーセナル戦(●1−3)でベンチ外となったが、エリック・テン・ハフ監督はその理由がサンチョの練習態度にあると主張した。だが、サンチョはSNSを通して猛反発し、指揮官と真っ向から対立。以降はトップチームの練習から外され、昨年8月を最後に、1分たりとも公式戦のピッチに立っていない状況が続いていた。そのような状況の中で、今年1月にドルトムントへのレンタル移籍を決めていたのだ。

 サンチョ自身は、マンチェスター・ユナイテッドでのキャリアが思い描くものとならなかった原因がテン・ハフ監督にあると考えており、2度と同監督の下でプレーする意思はないという。ドルトムント側も完全移籍での受け入れには前向きだが、高額な移籍金がネックとなる見込みだ。現時点ではレンタル移籍期間の延長、または現有選手との“トレード”を画策している模様だ。他のクラブが獲得に乗り出す可能性も低くはないだろう。

 2021年夏、推定7300万ポンド(現在のレートで約137億円)もの移籍金でドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドへ完全移籍したサンチョ。2026年6月30日までの5年契約を結び、長年に渡りクラブを支えるウインガーとして期待を寄せられていたが、両者の物語は当初の想像よりも早く終わりを迎えそうだ。

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