巨人・杉内コーチ 1球で緊急降板の近藤に「野球人生終わっちゃうぞ、俺は降りた方がいいと...」
2025年3月13日(木)21時42分 スポーツニッポン
◇オープン戦 巨人−ソフトバンク(2025年3月13日 みずほペイペイドーム)
巨人の近藤大亮投手(33)が13日、ソフトバンク戦で緊急降板した。
近藤は7回から3番手で登板。マウンドに上がって投球練習を終えたが、そこに杉内投手チーフコーチとトレーナーが駆けつける異例の光景が広がった。続投を訴えた近藤は先頭打者のダウンズに1球投じたが、外角に大きく外れた。顔をゆがめ、マウンド上で痛みをこらえるように屈伸した。
直後に阿部監督がベンチから出て、球審に交代を告げた。指揮官はマウンドに向かい、近藤に声をかけて肩をもんでねぎらった。
試合後、杉内投手チーフコーチは「投球練習を見て、これダメだなって思ってマウンドに行って。本人にはこれで野球人生終わっちゃうぞ、俺は降りたほうがいい(と思う)ぞって言ったけども本人はかなりの覚悟を決めてたので…それを止められなかった自分も悪いんですけど。大事になってないといいんですけどね」と心配そうな表情を浮かべた。
痛めたのは「肩でしょうね」とし、「あれは僕も経験があるので自分の経験も踏まえてマウンドで全部話したんですけどね、それでも止めれなかったので」と振り返った。
痛めたタイミングについては「うーん…投球練習を見て、その経過はわからないですけど、ボールを見て、ちょっとこれはおかしいなって思った」と異変に気付いたと明かした。
近藤は浪速−大商大−パナソニックを経て、2015年ドラフト2位でオリックスに入団。2017年から3年連続で50試合登板を果たした。2020年に右肘手術を受けたが、22年には32試合に登板し、1勝4敗2セーブ、15ホールド、防御率2.10の成績を残した。ヤクルトとの日本シリーズでも3試合に登板し、日本一に貢献。2023年11月にトレードで巨人に移籍したが、昨年は1軍登板なしに終わっていた。