虎のメジャー通・坂本が選ぶドジャース&カブスのキーマンは? 学生時代に対戦したあの大物選手も

2025年3月15日(土)5時15分 スポーツニッポン

 “メジャー通”として知られる阪神・坂本誠志郎捕手(31)が14日、カブス、ドジャースとのプレシーズンゲームを前に捕手目線で両チームの注目選手を本紙にピックアップした。明大時代に対戦経験のある快足のスーパースターやメジャー随一のフレーミング技術を誇る名捕手など、大谷、ベッツ、フリーマンに注目が集まる中、マニアックな選出で語り尽くした。

 「捕手目線で」という企画趣旨を聞いた坂本は「ちょっと時間ください」と約2時間ほど“熟考”してくれた。「まずはこの選手でしょ」。真っ先に名前を挙げたのは大谷でもベッツでもなかった。

 「それはもうスワンソン。めちゃくちゃ覚えているので…」

 スワンソンはカブスの正遊撃手でブレーブス時代の22年には全試合出場で25本塁打、96打点。ゴールドグラブ賞も2度獲得するなどメジャーを代表する内野手だ。坂本が記憶をたどったのは明大3年時に出場した第27回ハーレム国際大会。スワンソンは当時、米国代表の主力だった。

 「ブレグマン(レッドソックス)と二遊間で。とんでもなく足が速くてびっくりした。出塁はなかったですけど、内野ゴロを打った時の足の速さが尋常じゃなかったんで。予想通り凄い選手になって。アトランタの時からテレビ中継に映ったら見ちゃうし。今回のメンバーで唯一、後ろ(捕手の位置)から見たことがあるのがスワンソンなんで、勝手に親近感持ってますね」

 カブスにはもう1人“見たい”選手がいる。「タッカーですね。打撃はもちろん、肩も強いし、足も速い。強い時のアストロズでずっと中軸。いろんな指標を見ても、ベッツとかトラウトが上に出てくるけど、タッカーもいるんですよね」

 昨季までアストロズの中軸を担った左の強打者。一見、豪快なイメージに映るが「大柄でスイングも大きいから大ざっぱに見えるけど、繊細な技術もあるんじゃないかと。テレビで見るのとは違うと思う」とマスク越しに得られるであろう凄みに目を輝かせた。

 そして、NPBではトップクラスのフレーミング技術を持つ背番号12が、満を持して挙げたのがドジャースのベテラン捕手、オースティン・バーンズ。普段からMLB捕手の捕球練習や試合でのフレーミングを参考にしているがバーンズの技術はひと味違うという。

 「バーンズのフレーミングは速すぎて、まねできない。特殊ですよね。メジャーの捕手はみんなミットを下に落として腕の力で上げてくるけど、バーンズの場合はボールの力を利用して引っかけて捕ってる感じ。それは凄い。横(ベンチ)から見て凄く勉強になると思います」

 大学時代に対戦したライバルとの再会、左の大砲の分析、そして最高峰のフレーミング技術…。坂本にとって刺激と教材にあふれる2日間になりそうだ。

スポーツニッポン

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