「世界のOKAMOTO」降臨 注目集める巨人主砲が「海を渡る時期」【侍ジャパン】

2023年3月17日(金)11時36分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 侍ジャパンは16日に行われた「カーネクスト2023 WBC東京プール」の準々決勝(東京ドーム)でイタリアを9ー3と破り、5大会連続の4強入りを決めた。

 先発の大谷翔平(28)は「3番・投手」で投打同時出場。初回から声を発しながら投げるなどエンジン全開。最速164キロをマークするなど、終盤はイタリア打線につかまったが、気迫のこもった投球で4回2/3を2失点と試合を作った。

【動画】最後は左手一本で運んだ、岡本の技ありの1本をチェック

 一方、この日、打の主役となったのは岡本和真(26)だった。「6番・一塁」で先発出場した岡本は3ランを含む5打点の暴れっぷりで、負ければ敗退となる大一番でしっかり仕事をしてみせた。

 3回、大谷のセーフティバントを契機に1点を先制して、なおも二死一、二塁の場面。左腕ラソーサの外角から入ってくるスライダーに態勢を崩されながらも、最後は左手一本でバットを振り抜き、値千金の3ランを左翼席へ運んだ。ベンチは大盛り上がり、先にホームインした大谷も満面の笑みで岡本を迎えた。

 この回だけで一挙4得点。さらに2点を返された直後、嫌なムードが漂う5回の攻撃でも、岡本は相手を突き放す2点適時二塁打をマーク。この日は1試合5打点の大活躍で、5大会連続となるベスト4に大きく貢献した。

 試合後のヒーローインタビューでは神妙な表情を崩さず、「最高です!」を6回繰り返す「岡本ワールド」を展開。4万1723人の観客を最後まで楽しませた。

 そして、この岡本の活躍には世界中が注目。準決勝進出を決めた侍ジャパンには米スポーツ専門局『FOX Sports』のアナリストで大谷マニアで知られるベン・バーランダー氏も自身のツイッターで「カズマ オカモトの一発で東京ドームが揺れる!」と世界に向けて、発信した。

 巨人の若き主砲が今や「世界のOKAMOTO」となったことで、今後の自身の進路に影響を及ぼす可能性もでてきた。

 かねてからメジャー好きを公言、過去にはバラエティー番組などでメジャーへの憧れを口にしたこともあった。WBCといえば、メジャーを目指す選手にとっては、世界中から注目が集まる、いわば「登竜門」的な大会として知られる。

 またここ数年で日本球界を取り巻く空気も変化している。早期のメジャー挑戦を公言しているヤクルトの主砲、村上宗隆(23)を球団側も後押しするなど、大谷翔平の二刀流活躍などの影響もあり、日本選手の海外での活躍を応援する土壌が形成されつつある。

 巨人も2019年に山口俊のポスティング移籍を初めて容認。岡本が海外FA権を取得するのは順調にいけば、4年後の27年オフとなる見込みだ。

 岡本の「チーム愛」も広く知られている。今季から坂本勇人(34)に代わって、主将に就任。2年連続でV逸しているチームの先頭に立って、ペナント奪還を誓っているとあって、まずはチームのことを最優先に。ただ今大会の参加がプロ人生にどんな影響を与えていくのかは、今後も注目を集めることとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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