48VのMHEVなど電動&電脳化の新型『アウディA6』が上陸。デビュー限定車も

2019年3月18日(月)16時52分 AUTOSPORT web

 1968年の初代より50年以上にわたってアウディの主要モデルとして歴史を築いてきたアッパーミドルモデルの8代目、新型『アウディA6/A6アバント』が日本上陸。48V駆動マイルドハイブリッド(MHEV)システムや高効率な新世代quattroなど、デジタル化、快適性、スポーツ性の面で多彩な装備を採用し、3月20日より発売が開始される。


 上級モデルの『A8』や『A7』と同じく、フォルクスワーゲン・グループの開発した新世代プラットフォームである“MLB Evo”を採用。FFベースでありながらロングホイールベースと切り詰めたオーバーハングを実現し、操縦安定性はもとよりバランスの取れたプロポーションも手にしている。


 そのエクステリアは低くワイドなシングルフレームグリル、フラットなヘッドライト、パワフルな造形のエアインレットがスポーティな雰囲気を演出しつつ、張り詰めたボディ表面やシャープなエッジによりハイテクで洗練されたキャラクターを明確に表現。


 ヘッドライトにも2種類のバージョンが用意され、上位バージョンであるHDマトリクスLEDヘッドライトでは5本の水平ラインがデイタイムランニングライトのシグネチャーを形成し、その上部には、瞳のように見えるロービームモジュールが組み込まれた。


 またLEDリヤコンビネーションライトは1本の水平ラインと9つの短いラインから構成され、その桟の間にはブレーキライトが巧みに配置され、ドアを開錠または施錠するとカミングホーム及びリービングホーム機能によってライトが脈動するように点滅し、アウディの特徴であるデザインとテクノロジーを象徴するギミックが仕込まれている。


 一方、ブラックパネルデザインを採用したインテリアは、センターコンソールのMMIタッチレスポンスの大型ディスプレイをドライバーに向くような角度で設置。ブラックパネルにアルミニウムのトリムを用いたこのディスプレイは、イグニッションをOFFにするとディスプレイが存在しないかのように周囲に溶け込むデザインとなっており、機能面でもスマートフォンのような直感的な操作が可能で、コネクティビティ及びアシスタンスシステムと併せて、新型『アウディA6/A6アバント』の幅広いデジタル化を印象づけている。


 その心臓に搭載される注目のパワートレインは、3リッターV型6気筒TFSIに48V駆動のMHEVをドッキング。最高出力340PS、最大トルク500Nmの出力を誇り、0〜100km/h加速を5.1秒(欧州発表値)、最高速250km/hを達成する高性能ユニットでありながら、ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)とリチウムイオン電池を活用し、55〜160km/hの間でコースティングファンクション(惰性走行)が可能で、22km/h以下に落ちるとスタート/ストップ機能が作動するインテリジェンス性も備える。


 エンジン停止からの再スタートはBASによって行われるため極めてスムーズなマナーをみせ、減速時にはBASが最大12kWのエネルギーを回生し、MHEVテクノロジーによる燃費改善効果は100km走行あたり最大0.7リッターの数値を記録している。

上級モデルの『A8』や『A7』と同じく、フォルクスワーゲン・グループの開発した新世代プラットフォームである”MLB Evo”を採用
FFベースでありながらロングホイールベースと切り詰めたオーバーハングを実現
イグニッションをOFFにするとディスプレイが存在しないかのように周囲に溶け込むデザインを採用したMMIタッチレスポンス


 また、状況に応じて後輪への駆動配分をアクティブに予測制御することができる高効率な新世代quattroシステムも採用し、プロペラシャフト以後をクラッチによって切り離しシャフトを回転させるためのエネルギーロスを削減する機能も備えている。


 そして“MLB Evo”の性能を最大限に引き出すべく、ハンドリング性能もよりスポーティな味付けが施され、標準でもスポーティなプログレッシブステアリングの設定は、ステアリングを切るにつれてさらにダイレクトなレシオに変化。


 市街地では良好な取り回し性を、ワインディングロードでは俊敏な走りを、高速道路では優れた直進安定性を提供するダイナミック オールステアリングホイール(4輪操舵)は、60km/h以下の低速域では逆位相に最大5度、60km/h以上では最大1.5度を同位相にステアし、相反する性能を高次元で両立させている。


 そしてロングホイールベースを活かしてユーティリティ性能も大きく引き上げられ、ワゴンモデルであるアバントの荷室積載幅は1050mm、容量はリヤシートを起こした標準状態で565リッター、リアシートのバックレストを倒しての最大容量は1680リッターと、セグメント随一の数値を誇っている。


 この新型『アウディA6/A6アバント』導入を記念した期間限定車として、装備バランスを見直したAudi A6 55 TFSI quattro debut packageを設定。デザイン面で大きな印象を与えるS lineエクステリアと20インチホイール、LEDヘッドライト、標準シート(パーシャルレザー)を装備し、さらに標準車ではオプションとなっているフロントクロストラフィックアシストのパッケージを含めた上で、カタログモデルよりも廉価な920万円(セダン)、955万円(アバント)としている。


 現状、カタログモデルは55TFSIグレードのみの設定となり価格は1006万〜1041万円となるも、252PS/370Nmの2リッター直列4気筒TFSIや、207PS/400Nmの同TDIを搭載するモデルも今後ラインアップに追加される予定となっている。

55〜160km/hの間でコースティングファンクション(惰性走行)が可能で、22km/h以下に落ちるとスタート/ストップ機能が作動する
リヤシートのレッグルームは先代モデルを上回り、ヘッドルーム及びショルダールームも拡大している
アバントの荷室積載幅は1050mm、容量はリヤシートを起こした標準状態で565リッター、リアシートのバックレストを倒しての最大容量は1680リッターを誇る

Audiコミュニケーションセンター・フリーダイヤル:0120-598106


AUTOSPORT web

「アウディ」をもっと詳しく

「アウディ」のニュース

「アウディ」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ