ヤン・マグヌッセンがシリーズ復帰。オートラウンジ・レーシングのクプラで参戦へ/TCRデンマーク

2023年3月20日(月)18時17分 AUTOSPORT web

 元F1ドライバーであり、伝統のル・マン24時間ではコルベット・レーシングの一員として通算4回のクラス制覇を成し遂げたヤン・マグヌッセンが、今季は新興チーム・オートラウンジ・レーシングとともに地元デンマークのTCRシリーズに復帰することをアナウンス。国内のツーリングカーでキャリアを開始した49歳は、チームオーナーのクリスチャン・スカーやチームマネージャーも務めるケビン・エングマンらとともに、ふたたびクプラ・レオン・コンペティションTCRのステアリングを握る。


「こうしてまた、デンマークのモータースポーツシーンに戻ってくることができて非常にうれしく思う。また、TCRシーズン全体で戦う機会を与えてくれたチームとクプラ・デンマークの両者にも心から感謝している」と、まずはシリーズ復帰の喜びを語ったマグヌッセン。


 シリーズ創設初年度はLMレーシングのフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRで参戦し、翌年にはクプラ・レオン・コンペティションTCRにスイッチしたIMSA“2冠”のマグヌッセンは、ランキングで総合3位に終わった2021年の雪辱を誓う。


「2001年にデンマークのツーリングカーシリーズにデビューして以来、F1を経てコルベット・レーシングとの長期ファクトリー契約を結んだことにより、国内ですべてのレースに参加できることはめったになかった。でもその目標が、今年こそは可能になる。ゴールはもちろん、ドライバーズチャンピオンシップの獲得さ」と、最後のTCRフル参戦時にもWEC世界耐久選手権とのカレンダーバッティングで戴冠を逃していたマグヌッセン。


「僕はつねにTCRシリーズでのスプリントレースの激しさを愛しているし、TCRデンマークですでに名を馳せているケビンやクリスチャン、そしてチームの他のメンバーと一緒に組めることを楽しみにしている」

フル参戦最終年となった2021年は、中盤のマシン大破なども影響しつつ、最終戦までタイトルを争った
「ゴールはもちろん、ドライバーズチャンピオンシップの獲得さ」と、マグヌッセン本人も選手権にコミットする環境を歓迎する


■大ベテラン加入の喜びを「大きな出来事」と語る代表


 そのチーム・オートラウンジ・レーシングはTCRスカンジナビアことSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権に参戦し、代表のスカーとエングマンが2台のアウディRS3 TCRを投入。その機材を活用し、昨季のTCRデンマーク最終戦にも初参戦を果たしている。


「ヤン・マグヌッセンがケビン・エングマンや私と一緒に、このチームにいるのを見るのは大きな出来事だ」と大ベテラン加入の喜びを語ったスカー代表。


「私たち3人全員が、チームのチャンピオンシップを確保しなければならないこと、そしてヤンとケビンの両方が常時トップにいなければならないことに同意している。私自身の目標は(ジェントルマン登録の)トロフィーチャンピオンシップでタイトルを得ることだ」


「昨秋、デンマークのTCRシリーズ最終戦に招待され、2023年からのスタートについて話し合いを持った。追加のマシンでさらに熱量を上げたかったし、ヤンよりも強力なプロファイルを望むことはできなかったよ」


 そのTCRデンマークは、今季カレンダー策定に際し創設以来初となる海外戦を組み込み、バルト海を挟んだ隣国スウェーデンでの1戦を予定する。その全7戦スケジュールは昨季同様に5月のユランリングで開幕し、6月にはリング・ユールズランドへ。


 そして7月に初めて海を渡り、ファルケンベリでは今季よりフル電動ツーリングカーに生まれ変わる新生STCCと、これに伴いステップアップの位置付けに変化するTCRスカンジナビアとの併催イベントを実施。続く8月初旬には首都コペンハーゲンで伝統の市街地戦が争われ、9月のパドボルパークではナイトレースも予定されている。

チーム・オート・ラウンジ・レーシングは、昨季のSTCCでアウディRS3 TCRの2台体制を敷いていた
同チームはフル電動化される今季STCCにも参戦し『フォルクスワーゲンID.3』の投入を発表している

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