【センバツ】初出場初勝利のエナジック・神谷監督「最後まで元気があって良かった」校歌歌う選手に笑顔

2025年3月21日(金)14時30分 スポーツニッポン

 ◇第97回選抜高校野球大会第4日・1回戦 エナジックスポーツ8—0至学館(2025年3月21日 甲子園)

 春夏通じて甲子園初出場のエナジックスポーツ(沖縄)がうれしい聖地初勝利を挙げた。

 2回1死満塁から8番・久高楓(3年)が右犠飛を放ち、甲子園初得点で先制。3回には先頭・イーマン琉海(3年)が左越え三塁打を放ってチャンスメークすると、続く山城幹大(3年)が右前適時打で続き2点目を奪った。

 相手が継投に入った7回は1死二、三塁から砂川誠吾(3年)が左越え2点三塁打を放ち、貴重な追加点をゲット。さらに1死満塁から伊佐英太(3年)にも中前に2点打が飛び出し、リードを広げた。

 投げては先発・久高が至学館打線を4安打に抑え、完封勝利を挙げた。

 試合後、神谷嘉宗監督はハツラツと校歌を歌う選手達を見て「うれしかったです。最後まで元気があって良かったと思います」と笑顔。「本当にね多くの皆さんのおかげで今日があるので心から感謝しています」と初勝利を喜んだ。

 そして、試合を振り返り「投手がが落ち着いていたのでどこかできっかけをつかめば、点を取れそうな雰囲気があった」とし、先発・久高について「すごく落ち着いていてコースを丁寧についていた」と評価。3回2死満塁のピンチも「楽しいなと。タイムは基本的に本人たちに任せているので。こっちからやることはない」と選手たちを信頼して見守っていたと和やかに振り返った。

 7回の追加点も「いつものうちのパターンであるので、大舞台でもやってくれた」とうなずき、ノーサイン野球を聖地でも貫き、選手たちが応えたことに「甲子園でもどこでも同じ。それを積み重ねてきたので、よくやってくれた」とねぎらった。

 そして、「こういう野球がある。野球を楽しんでやっていると全国へアピールしたいです」と今後も「ノーサイン野球」を貫くと語った。

 エナジックスポーツは通信制のみで21年に開校し、24年4月から全日制もスタートした名護市にある学校。野球部は22年に創部され、08年に浦添商で4強入り、14年選抜では美里工を甲子園に導いた神谷監督が指揮を執る。選手の自立と積極性を引き出す「ノーサイン野球」を掲げ昨夏の沖縄大会準優勝、新チームも九州大会でも準優勝を飾るなど新しい風を起こした。

 また、校名に「カタカナ」を含んだ学校の甲子園出場はコザ(沖縄=65年春)、聖心ウルスラ学園(宮崎=05、17年夏)、クラーク(北海道=16、23年夏、22、23年春)、聖カタリナ学園(愛媛=21年春、24年夏)、ノースアジア大明桜(秋田=21年夏)、今回のエナジックスポーツ(沖縄)が6校目。勝利は17年夏の聖心ウルスラ学園と21年のノースアジア大明桜、23年夏のクラークがそれぞれ初戦突破した3勝で、選抜勝利はまだなかったため、エナジックスポーツが「カタカナ校名」の春初勝利となった。

スポーツニッポン

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