阪神・藤川監督流育成だ!宮城相手に栄枝を「7番・DH」、高寺を「8番・遊撃」で起用
2025年3月22日(土)5時23分 スポーツニッポン
◇オープン戦 阪神1—1オリックス(2025年3月21日 京セラD)
藤川監督が未来への投資といえる起用をした。捕手の栄枝を「7番・DH」、高寺を「8番・遊撃」で使った。本番を想定したオーダーを組むことが多いオープン戦最終盤に、育成の視点を組み込んだ。
「せっかく良い左投手が来てくれていますから。なかなか立てる機会がない。そこで(DHを使わずに)投手を立たせても…。一人でも多く打席に立って、生きたボールを見る日にあてさせてもらった」。日本を代表するサウスポーの宮城が先発とあって、1軍経験が少なく、かつ打撃に定評がある2人を打席に立たせた。
栄枝は2回2死、宮城からチーム初安打となる二塁打。「今まで1軍投手と対戦する機会がなかなかなかった。本当に良い経験。シーズンで打てるようにしないといけない」と糧にすることを誓った。5年目で1軍初の遊撃を守った高寺は、対戦が1四球で終わり「四球を取れたけど、ヒットにしたかった」と悔しがった。
高寺の遊撃起用について、指揮官は「リスクを負ってまでというレベルではない」と語り、この日限定だとした。ただし、2人への先行投資が今季中に実る可能性は十分にある。 (倉世古 洋平)