アン・シネが“大胆チェンジ”で日本初トップ10入りへ　「地味でおもしろくない（笑）」ウェアの変身予告も？

アン・シネが5年ぶりの60台で上位戦線に浮上（撮影：上山敬太）

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＜アクサレディス宮崎　2日目◇23日◇UMKカントリークラブ（宮崎県）◇6545ヤード・パー72＞

アン・シネ（韓国）が、2試合連続の予選通過を決めた。5バーディでボギーはなし。トータル5アンダー・10位タイでの決勝ラウンド進出に「最高ですね。毎ラウンドボギーがなければいいのに（笑）。たくさんバーディを獲ることも大事だけど、ボギーを打たないようにしたい」と上機嫌だ。

“裏街道”の10番ティから1組目にスタートすると、13番で1.5メートル、14、15番で2メートルを沈め3連続バーディを奪った。ただ、1番でもう1つ追加した後の3番ではピンチも。グリーン手前に落としたセカンドが跳ねて奥に外れると、砂地でウェッジも握れなかったため20メートル近い距離をパターで狙うことになったが、そこから2打でおさめパーを拾った。

ほかにもピンチは訪れたが、すべてパーセーブ。「ピンとこないショットもあったけど、かみ合ったところでチャンスが決まりました」と、スコアをまとめた。昨年末のQTを受け、5年ぶりの日本ツアー参戦ということもあり、開幕から2試合は予選落ちが続いたが、先週を22位で終えようやく一呼吸つくと、宮崎で快進撃。「ショットはまだしっくりこないので、それは試合のなかでやりながら。ただショートゲームは良くなりました」と、手応えも強くなっている。

今週からキャロウェイの新アイアン『X FORGED STAR』を投入するなど、クラブ面も積極的に試している。「パター以外は替えました。しばらくツアーから離れて、クラブの大事さを忘れていた。グリーンも硬いし、そこもしっかりやっていかないとと思いました」。ユーティリティも初日と2日目で別のものを使用するといった“大胆チェンジ”が奏功している。

2日目は前日よりも気温が上がったが、ブラウンのパンツスタイルと落ち着いたいでだちはこれまでと変わらず。ただ、これは本人も“不本意”なようで、「持ってきたウェアのサイズが合わなくて。地味で自分でもおもしろくない（笑）。早く華やかなものをチョイスしたいですね」と言って、ニッコリと笑った。

来週の「ヤマハレディースオープン葛城」はスキップし、一時韓国に帰国。そこで“華やかなウェア”を持参するつもり。2週後の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」から再びツアーに出場する。あすは悪天候予報も出されているが、まずは日本ツアーで初となるトップ10入りを目指したい。（文・間宮輝憲）