IMSA:マツダ、ヨースト・レーシングと袂を分かつ。後任は技術パートナーのマルチマチックが担当

2020年3月23日(月)11時49分 AUTOSPORT web

 マルチマチック・モータースポーツはIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦からヨースト・レーシングに代わって、マツダ・モータースポーツのDPiプログラムを運営する。


 昨年11月にSportscar365が報じたように、北米スポーツカーシリーズの最高峰カテゴリーを戦うマツダと、そのパートナーで“耐久の雄”として知られるル・マン24時間優勝チーム、ヨースト・レーシングがシーズン途中で離別することになった。これにともない、今後はマルチマチックが2台のマツダRT24-Pの運営を引き継ぐことが正式にアナウンスされている。


 RT24-PのベースシャシーであるライリーMk30の開発に携わったマルチマチックは、マツダチーム・ヨーストのテクニカルパートナーとして以前からプログラムに参加しており、マツダDPi開発の最前線に立っていた。


 カナダに拠点を置く同社は当初、第3戦ロングビーチで新体制での初陣を迎える予定だった。しかしアメリカ国内で、中国・武漢から世界中に感染が拡大した新型コロナウイルス(COVID-19)に対する予防措置がとられたことで同ラウンドの開催はキャンセルに。


 第4戦ミド・オハイオも開催延期が発表されているため、現状ではシリーズの次戦は5月30日にデトロイト・ベルアイルで行われるスプリントレースとなっている。


「マツダはIMSAがイベントを再開するときに、マルチマチックと一緒にレースを戦うことを楽しみにしている」と語るのは、マツダ・モータースポーツのネルソン・コスグローブ代表。


「我々はドライバーとメーカーの両方のチャンピオンシップを獲得するという目標を共有している」


「マルチマチックのマネジメントおよび、エンジニアリングスタッフは私たちのチームに精通しており、今後もプログラムを向上させていく」


 なお、新生マツダのドライバーラインアップは1月末に開催された第1戦デイトナ24時間から変わらず。ハリー・ティンクネルとジョナサン・ボマリートが引き続き55号車をシェアし、開幕戦のデイトナ24時間レースで総合2位となった77号車にはトリスタン・ヌネスとオリバー・ジャービスが乗り込む。


 また、各車の第3ドライバーとして登録されているライアン・ハンター-レイと、オリベエ・プラの2名も“ミシュラン・エンデュランス・カップ”イベントでの追加ドライバーとして残留することが決まった。

2020年シーズン開幕戦のデイトナ24時間レースで2年連続のポールポジションを獲得。決勝では総合2位となったマツダチーム・ヨーストの77号車マツダRT24-P


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