新企画・スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキング Vol.1 石浦宏明さん

2021年3月25日(木)16時7分 AUTOSPORT web

 2021年も、ファンのために熱いレースを展開してくれるスーパーGTドライバーたち。SNS等でも散見されますが、所属するチームやメーカーによって差はあれど、多くのドライバーが“繋がり”をもっています。そんなGTドライバーたちの横の繋がりから、お悩みを聞くことでドライバーの知られざる“素の表情”を探りだす新企画をスタートしちゃいます! 栄えある(?)第1スティントのドライバーをお願いしたのは、TGR TEAM ZENT CERUMOの石浦宏明選手です。


 しばしばSNS等でも見られる、気になる2ショット。「へえ、あのドライバーたち、仲良いんだ」とファンの皆さんも驚くこともあるのでは。そんなGTドライバーの繋がりをたどりつつ、ドライバーたちの“素”を探るリレートークのようなものができないか……? という企画が編集部内で出てきたのが2月。そこで、3月の岡山公式テストからさっそく取材を敢行することになりました。


 とはいえ、企画の内容もけっこうおぼろげ。しかもひとり目は何を聞いたらいいのやら……? こんな超フワフワした状態で企画をスタートさせるにあたり、スタートドライバーを任せられるのはやっぱりこの人しかいない! というわけでTGR TEAM ZENT CERUMOにアポをとり、トランスポーターの中でおくつろぎの石浦選手を呼んできてもらいました。


──わざわざすいません〜。
石浦宏明選手(以下石浦さん):どうしました? 取材ですか?


──ええまあ。ただですねぇ。すごい微妙な取材なんですよ。
石浦さん:もう最初からすごい言いにくそう(笑)。


──今年のスーパーGTに向けて、こないだ編集部内で企画会議的なものがありまして、なんか編集長が『リレーコラムみたいなことをやりたいね』とムチャぶりするんですよ。端的に言うと、『笑っていいとも』の『テレフォンショッキング』的な企画をやってほしいと。ドライバーに何かを話してもらって、次の回に出てくれるお友達を紹介をしてほしい……的な?
石浦さん:だいぶ懐かしい感じですねぇ。


──今回は石浦さんに取材させていただいて、お友だちを紹介していただこうかと。
石浦さん:なるほど。僕の前は誰なんですか?


──いないっす。第1号っす。
石浦さん:誰もいない? トップバッター!?


──あえて『スタートドライバー』と呼ばせていただきます。
石浦さん:スタートドライバー? 取材の内容はなんですか?


──それがですね、何と決まっていないんですよ。なので、今この会話がだいたいそのまま文字に起こされます。
石浦さん:ええ〜(爆笑)。さすがですね。なんてザックリな……。


──(さすが長年取材してるだけにこちらの手の内も読んでますね)そんなこんなで、やっぱり、こういう取材に対応してくれるのは石浦さんかなと。ワタクシも「ちょっと岡山で聞いてきて」って無茶ぶりされたもんでスイマセン。
石浦さん:へぇ〜。だいぶネタに困っているんですか?


──そうでもないんですけどねぇ。まあ若手編集部員の育成も兼ねてってことで(今回はいないですけど)。
石浦さん:なるほど大事ですね。

ZENT CERUMO GR Supra
石浦宏明


■悩み続けたオフシーズン


──そんなこんなで、最近どうですか?
石浦さん:……雑じゃないですか!? やっぱりノープランで来たんですね(笑)。


──まあまあ。
石浦さん:最近……。そうですねぇ。ブログを書くのが難しいんですよ。


──ほほう。それはなぜに?
石浦さん:なんだかんだこの1〜2カ月も、結構いろんなところに仕事で行ってるんです。先週も岡山にいましたし、先々週もいました。ツインリンクもてぎにも行ったり、いろんなところに行っているんですが、緊急事態宣言中じゃないですか。ただお仕事なので仕方なく移動しているんですけど、ブログにはそういうことは書きづらいじゃないですか。僕の仕事やネタがないと、ちょっとブログも難しいんですよね。


──そうですね。移動してなんぼですし、しかも仕事の内容によっては書けないもの多いでしょうしね。
石浦さん:そうなんですよ。今まで結構ブログを書いてきたんですけど、急に困っています(笑)。なんか、ブログを見てくれている人たちには不快な思いをさせちゃいけないじゃないですか。このあたりの難しさでなんとも悩んでいる数カ月です。ただ開幕したり、公式テストならみんながいるので書けるかなと。そんなことを悩み続けた僕のシーズンオフでした。


──なるほど。よく分かりました。では開幕に向けて意気込みをお願いします。
石浦さん:今年はあまりクルマも変わっていないので、結構みんな細かいところをセットアップしたり、タイヤの開発もしているので、横並びから抜け出すことは難しいんですよね。


──なんかまた、開幕以降は誰がどうウエイトを積むかとか、そういう計算の話になっていきそうですね。『ウチはここをもらう!』的な。
石浦さん:そういうのができればいいですね。昨年は3つのコースでしか開催されなかったので、今年開催されるSUGOとオートポリスはGRスープラにとって“初”のサーキットです。去年ウチは一番多かった富士スピードウェイがいまいちだったので、そこさえ今年克服して苦手がなくせればいけるんじゃないかと。


──なるほど。
石浦さん:あと、2020年はピット作業で結構タイムを失ってしまったので、今年はテストからばんばんピット練習をいろんなメンバーでトライをしています。今日(岡山公式テスト1日目午後)も専有走行の10分間で、ほかのチームがばんばんアタックしているなか、何度もピットに入り作業の練習をしました。やっぱり初心に帰って、チーム全体で底上げをしていこうという感じです!


──たしかに昨年はタイムロス多かったですからね。さすが取締役。
石浦さん:いえ、そこは僕の役目ではなく、監督とエンジニアがやっていることなので。そういえば、最近どこに行っても『取締役』と呼ばれるんですよねぇ。


──仕方なくないですか? 実際そうなんだし。
石浦さん:この間もスーパーGTのチャリティオークションを見ていたら、『取締役』と呼ばれちゃうから、ファンの皆さんからのコメント欄にもひたすら『取締役』って流れてましたしね。取締役って別にネタとかでもなく、あだ名でもないんですよ(笑)。な〜んか誤解を与えている気がしなくもないんですよねぇ。


──えっ!? できれば呼ばれたくないってことですか?
石浦さん:なんかドライバーっぽくないというか、急に会社員になったような気がします。いちおう選手なので、それを忘れて欲しくないです(笑)。……てかこの企画、こんな内容で大丈夫なんですか?


──大丈夫でーす(棒)。内容はだいぶ充実しましたよ。

石浦宏明
2021年も立川祐路とコンビを組む石浦宏明


■お友だち紹介してください


──では、ここでお友だちを紹介してもらいましょう(タモさん気分)。
石浦さん:この企画の目玉ですね(笑)。


──あ、大嶋和也選手以外でお願いしたいです。
石浦さん:そうでしょうねぇ(笑)。……じゃあ、2021年にスーパーフォーミュラで僕の代わりにドライバーを務めることになった若者はどうでしょうか。


──おっ! 阪口晴南選手ですね。
石浦さん:親子ほどではないですけど、びっくりするくらい年が離れているので、ちょっと『お友だち』と言ったら晴南がビックリしてしまうと思いますが(笑)。今日も最後に凄いタイムを出していましたしね。僕としては『ちょっと代役でそういうタイムを出すのは止めてよ』という感じです。


──阪口選手への質問は何を聞きましょうか?
石浦さん:そうか、それも考えるんですね。この企画結構大変ですね。次の人に聞くことも考えるのか……。何がいいと思いますか?


──ファンの皆さんが喜ぶのはプライベートなことかもしれないですね。
石浦さん:そうですよね、晴南はプライベートをあまりSNSでも発信していないですよね。それはなんでなんだろう、とかですかね? あ、そういえば立川(祐路)さんも『晴南ってどこに住んでいて、ふだん何しているんだろう』ということを言ってましたね。僕の知っている情報では大阪の実家に住んでいると思うんですけど。ちょっとプライベートが見えないので、ふだんどんな生活を送っているのかを聞きましょう。今後の僕たちとも関係性もありますから(笑)。僕も晴南の日常がどんな感じなのか聞きたいです。


──ちなみに、このコーナーのタイトルも決まってないんですよ(その後編集部が勝手に決めました)。なんかいいアイデアありません?
石浦さん:えぇ〜。そんなことまで聞かれるんですか? まったく思いつかないですね(苦笑)。


──なんというか『リレーコラム』、『リレートーク』的な? 『GTドライバー○○』とか」。『テレフォンショッキング』? ……う〜ん。
石浦さん:もう『テレフォンショッキング』って言っちゃってますよ(笑)。


──そもそも、テレフォン『ショッキング』ってなんなんですかね。
石浦さん:そうですね。小さい頃は『ショッピング』かと思ってました(笑)。


──あ、それ分かります(石浦さんと筆者は5歳差)。……てか阪口選手は『テレフォンショッキング』知ってますよねぇ?
石浦さん:あっ! 知らないかもしれないですよ? それもちょっと聞いておいてください。だって彼、10年前は10歳とかですよ。『笑っていいとも』を見ていないかもしれないです。まずそこから聞きましょう!


 ちなみに、この後編集部から「お悩みを聞くコーナーにしよう」ということで、タイトルのコーナー名となりました。石浦さん、フワフワした取材で申し訳ございません。そんなこんなで次回の阪口晴南選手にはプライベートも聞きますが、タイトルどおりお悩みも聞いてみます。乞うご期待!

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