獅司の“通訳”でおなじみ雷部屋の元幕下・西大司が引退 真柏鵬は旧宮城野部屋8人目の引退力士に

2025年3月26日(水)21時10分 スポーツニッポン

 日本相撲協会は26日、西大司(さいだいじ、30=雷部屋)ら幕下以下の力士7人が春場所限りで引退したと発表した。

 西大司は東三段目57枚目で臨んだ春場所で5勝2敗。現役最後の取組となった13日目は栃登を寄り切って有終の美を飾った。岡山理大附高を経て18歳で入間川部屋(当時)に入門し、2013年初場所で初土俵。体重180キロの巨体を生かした四つ相撲を得意とした。2015年春場所でしこ名を本名の「大森」から「西大司」に改名。2017年九州場所、入門から約5年での幕下昇進を果たした。最高位は東幕下39枚目(2020年春場所)。幕下在位は7場所で、通算成績252勝240敗12休だった。

 また、弟弟子でウクライナ出身の幕内・獅司(28)の付け人としても知られている。獅司がまだ日本語に不慣れだった頃には“通訳”として、記者の質問を簡単な日本語に直して伝えるなどサポートしてきた。最後の取組を終えた後の今月22日に断髪式が行われ、雷部屋のインスタグラムではその様子がライブ配信された。今後は岡山に帰り、実家が営むぶどう農園で働く予定という。

 真柏鵬(しんはくほう、23=伊勢ケ浜部屋)は春場所を全休しており、0勝3敗4休だった初場所が最後の場所となった。相撲未経験の中卒で宮城野部屋に入門し、2020年春場所で初土俵。1メートル92の長身で将来性が高く、2022年名古屋場所では序二段の土俵で中大出身の風賢央(現十両)を破って注目を集めた。昨年夏場所で、しこ名を本名の「石井」から「真柏鵬」に改名。「柏鵬」は宮城野親方(元横綱・白鵬)が入門時につけようとするも昭和の大横綱・大鵬と柏戸を連想させるため“却下”されたしこ名で、名付け親の同親方からは「私がつけられなかった“柏鵬”をつけた」と大きな期待をかけられていた。最高位は今年初場所の西三段目27枚目だった。

 宮城野部屋の閉鎖処分による伊勢ケ浜部屋転籍からちょうど1年。真柏鵬は“旧宮城野勢”から宝香鵬、大谷、千鵬、竹丸、絢雄、高馬鵬、錦織に続いて転籍後8人目の引退力士となった。

 この日新たに引退を発表した力士は以下の7人。

 ▽三段目

大賀(22=荒汐部屋)、西大司(30=雷部屋)、真柏鵬(23=伊勢ケ浜部屋)

 ▽序二段

川渕(24=錣山部屋)、剛士丸(28=武蔵川部屋)、千代北海(29=九重部屋)、竜童(24=大嶽部屋)

スポーツニッポン

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