トリプルクラウンにいちばん近いドライバー、モントーヤがル・マン24時間に参戦

2018年3月28日(水)19時1分 AUTOSPORT web

 F1とインディカーで活躍したファン・パブロ・モントーヤがユナイテッド・オートスポーツから今年のル・マン24時間耐久レースに参戦することが明らかとなった。


 1999年にチップ・ガナッシ・レーシングからCARTに参戦しチャンピオンを獲得したモントーヤ。2000年にはインディ500を制し、F1へ転向。ウイリアムズとマクラーレンで戦い、2003年にはモナコGPを勝利した。


 F1からNASCARに転向した後、再びインディカーに復帰したモントーヤ。2015年にはチャンピオンを争い、2度目のインディ500王者にも輝いている。


 世界3大レースと呼ばれるF1モナコGP、インディ500、ル・マン24時間レース。そのうちふたつを制しているモントーヤはトリプルクラウンへリーチをかけているドライバーだ。


 そのモントーヤが今年のル・マン24時間にユナイテッド・オートスポーツから参戦することが発表された。


 ポルシェのLMP1カーをテストした経験があるが、ル・マン24時間は今年がデビュー戦。LMP2クラスの32号リジェJS P217・ギブソンをウィル・オーウェンとウーゴ・デ・サデラーと共にドライブする。オーウェンとデ・サデラーがドライブしたユナイテッド・オートスポーツの32号車は、昨年は総合5位でフィニッシュしている。


 今年はペンスキー・アキュラからIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦しているモントーヤ。今シーズンのスポーツカーレースでの経験はトリプルクラウン達成をアシストするだろう。


「ル・マンを経験する機会に興奮している。昨年のル・マンでも強い結果を見せたユナイテッド・オートスポーツに加わることが楽しみなんだ。いつも観てきたレースに参戦し、その一部になることがとてもうれしいね。うまくいけば勝利を掴むことができるだろう」とモントーヤ。


 オーナーのザク・ブラウンは、「ファン・パブロは長い間レースを続けていて、勝つために何が必要なのかを知っている。彼がチームに経験とスピードをもたらしてくれると確信しているよ。それはル・マンのような厳しいレースに必要なものなんだ」とコメント。


 チームの共同オーナーでマネージングディレクターを務めるリチャード・ディーンもモントーヤの加入を楽しみにしている。


「今年のデイトナ24時間でファン・パブロの走りを見て、とても感動した。彼のスピードや意思の強さは決して失われていない。素晴らしい人物であり、ル・マンでもチームにうまくフィットしてくれるはずさ。初めてのル・マン挑戦だが、モナコGPとインディ500の勝利を含む膨大なレース経験があり、ル・マンの挑戦はモータースポーツのトリプルクラウンを達成するチャンスになるよ」


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