全日本ロード:開幕前の公開テストがスタート。初日はヤマハとホンダの両エースが1分47秒台を記録

　4月6〜7日に栃木県・ツインリンクもてぎで開幕する全日本ロードレース選手権。それに先駆けて3月27日（水）より公開テストが始まった。JSB1000クラスでは、中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）が1分47秒638を記録し初日をトップで終えている。

　朝方こそ冷え込んだツインリンクもてぎだったが、時間が経つにつれ気温は上昇。風が強い時間帯があったものの、コンディションはまずまずと言ったところか。実際、トップタイムをマークした中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）は、非公式ながらコースレコードを更新する1分47秒638を2本目のセッションで記録した。

「コンディションは今ひとつでしたが、自己ベストを更新できましたし、初日としては順調に進めることができました。高橋選手が、かなり速いアベレージで走っているので、こちらも、もっとアベレージを上げていかないといけないですね」と中須賀。

　その中須賀を意識させるタイムをマークしたのが、高橋巧（Team HRC）だった。ベストタイムの1分47秒741をロングラン中に出したものだから、なおさらインパクトがあった。

「ロングラン中は、とにかくタイヤをもたせることを考えながら走っていました。そのなかで1分47秒台に入れることができたことは、大きな収穫でした。まだまだ課題が残っていますが、テスト初日としては、ここまでよかったことは稀ですね。あくまでもレースウイークに照準を合わせて行きますよ」と高橋。

　ヤマハとホンダの両エースがハイレベルな走りを見せており、早くもレースウイークは、このふたりを中心に進んで行きそうな気配だ。

　J-GP2クラスは、ただひとり、1分53秒台に入れた作本輝介（Team 髙武 RSC）が1分53秒813でトップだった。

　ST600クラスは、南本宗一郎（AKENO SPEED・YAMAHA）が1分54秒890でトップ。2番手にST600にスイッチした菅原陸（保険職人GBSﾚｰｼﾝｸﾞYAMAHA）が1分54秒938でつけ、3番手に奥田教介（Team MF＆Kawasaki）が1分54秒975で続いた。

　小山知良（日本郵便 HondaDream TP）は、マイペースで調整しながらも1分55秒449で4番手。注目のルーキー、荒川晃大（MOTO BUM HONDA）は1分55秒548で5番手、昨年ランキング3位となった長尾健吾（NCXXRACING&善光会 TEAMけんけん）が1分55秒551で6番手となり、ここまでが1分55秒台だった。

　ディフェンディングチャンピオンの岡本裕生（51ガレージ ニトロレーシング）は、イタリア選手権開幕戦参戦のため、公開テストは欠場。レースウイークからの走行になる。

　JSB1000クラスの初日タイム結果は以下の通り。

■全日本ロードレース選手権もてぎ公開テスト JSB1000クラス初日タイム結果