「彼はただ、支配的だった」山本由伸、雨中の快投で本拠地デビュー!5回無失点のパフォーマンスを絶賛「投球の中には“アンフェア”なものもあった」

2024年3月31日(日)18時18分 ココカラネクスト

完全に汚名返上した山本。ここから調子を上げていきそうだ(C)Getty Images

 見事なパフォーマンスで本拠地デビューを飾った。

 ドジャースの山本由伸が現地時間3月30日(日本時間31日)、カージナルス戦に先発登板し、5回無失点という上々のピッチングを披露、ドジャースタジアムの観客を沸かせた。

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 この日がメジャー公式戦2度目の登板となった山本は変化球が冴えわたった。初回、ブレンダン・ドノバン、ポール・ゴールドシュミット、ノーラン・ゴーマンの上位3人に対しいずれもカーブ、スプリットを決め球として3連続三振を奪うという圧巻の立ち上がり。さらに2回にも下位打線からスプリットで4つ目の三振を記録。雨による中断後の5回にも、指名打者のマット・カーペンターをカーブで見逃し三振に斬って獲った。

 許した安打はわずか2本、連打も許さず、5イニングを通じて付け入る隙を与えなかった。延長までもつれたゲームは5-6でドジャースが敗れており、山本に勝敗はつかなかったものの、初登板となったパドレス戦とは見違える投球だったことは明らか。もちろん、試合後の現地の評価でも、日本人右腕へ多くの賛辞が送られている。

 米メディア『FANSIDED』は試合後、「ヨシノブ・ヤマモト、春季キャンプに何の意味もないことを証明」と銘打ったレポート記事を配信した。

 その中では「春季トレーニングの統計は実際には何の意味も持たない。それは特に、このオフシーズンにドジャースに入団するMLB史上最も高額な契約を結んだヤマモトに当てはまるようだ」と指摘。オープン戦からパドレス戦まで打ち込まれた印象を一掃した、この日の投球を称えている。

 さらにカージナルス打線について、「開幕からILにいる選手が何人かいないとはいえ、ポール・ゴールドシュミット、ノーラン・アレナド、ノーラン・ゴーマンなど、誰に対してもいい打撃ができる選手がいる」とタレント揃いだと強調しながら、「ただ、ヤマモトは違っていた。彼が投げた投球の中には“アンフェア”なものもあった」と振り返った。

 また、「5回を終えるのにわずか68球しか必要とせず、雨で出場時間が短くならなければ少なくともあと2、3イニングは投げられた可能性があることを示唆した。彼はただ、支配的だった」と評しており、加えて「荒れた春や、不本意な最初の先発登板の後にお祭り騒ぎをしていた者は、しっかりと現実を見せつけられたことになる」と論じている。

 初の本拠地でのマウンドでも、この日の山本は臆することなくポテンシャルを発揮した。次回登板以降、より長いイニングでどんなパフォーマンスをみせるか。この日の投球は、さらに楽しみを膨らませるものとなった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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