【高校選抜ラグビー】花園王者の桐蔭学園が優勝!「大会中に成長できた」新チーム不安の船出から進化

2025年3月31日(月)16時40分 スポーツニッポン

 ◇全国高校選抜ラグビー大会決勝 桐蔭学園 36—0 京都成章(2025年3月31日 埼玉・熊谷ラグビー場)

 全国高校選抜ラグビー大会の決勝が行われ、神奈川・桐蔭学園が京都成章を36—0(前半10—0)で下して2年ぶり5度目の優勝を果たした。

 前半7分、桐蔭学園はCTB坪井悠(2年)のペナルティーゴール(PG)で先制。同31分にはFW陣が集団で押し込んでPR喜瑛人(2年)がトライを決めた。10—0で迎えた後半13分、FWの前進から好機をつくるとSO竹山史人(2年)のパスを受けた坪井が左端へ走り込んでトライ。さらに同23分、No・8足立佳樹(2年)の前進から右へ展開して坪井が再びトライを決めた。その2分後には、坪井→CTB古賀啓志(1年)→坪井→WTB大久保志哉(1年)と高速でパスをつないで大久保がノーホイッスルトライ。同32分にはNo・8足立がトライを決めて点差をさらに広げた。準決勝の御所実(奈良)戦に続き、相手に1点も与えない完封勝利。攻守で圧倒的な強さが光った。

 1月に花園連覇を達成した絶対王者だが、優勝チームの先発メンバーで残ったのはHO堂薗尚悟主将(2年)ら4人だけ。2月の神奈川県新人大会決勝では東海大相模に引き分け、新チームの船出は不安なものだった。「本当に自分たちの代は弱いと実感した。突出したプレーヤーもいないので、その分一人一人がプレーに参加することを意識した」と堂薗主将。今大会でも初戦は初出場の早稲田佐賀に57—15、2回戦は常翔学園(大阪)に46—33と課題の残る勝ち方だった。

 藤原秀之監督(57)は「(大会期間中の)ミーティングのレベルが低くてかなり苦労した。今年は手を付けないといけないことがあり過ぎる」と厳しい評価。それでも、準々決勝で“因縁”の東海大相模を43—17の大差で下すと準決勝、決勝は完封勝利と調子を上げてきた。「なんとなく軸らしいものは見つかったので、今日それを体現できた」。試合を重ねることで得た成長を感じていた。

 この日2トライとPG1本、コンバージョン4本で計21得点と大活躍の坪井は「県新人で東海大相模と引き分けて、ここまで来れるとは思ってなかった」と回顧。副主将として、ミーティングでは試合でやりたいことを明確に挙げられるようになり「大会中に成長できた」と実感を込めた。そして「自分たちの代で優勝できるようにチームをつくって頑張っていきたい」と3連覇が懸かる冬の花園を見据えた。

スポーツニッポン

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