森繁和氏 朗希「抜ける時」と「引っかかる時」 腕の振りのばらつきが目立つ

2025年3月31日(月)1時29分 スポーツニッポン

 ◇インターリーグ ドジャース7—3タイガース(2025年3月29日 ロサンゼルス)

 【森繁和 視点】今のマウンド上の佐々木からは、自信も余裕も感じられない。日本ではここまで制球に苦しむことはなかった。滑りやすいボールや乾燥した気候、硬いマウンド…。さまざまな外的要因はあるが、本人が言っているように技術的な問題が大きい。

 まだ投球フォームが固まっていない印象だ。腕の振りのばらつきが目立ち、それが制球が定まらない一因だろう。直球とスプリット、スライダーの3球種で「抜ける時」と「引っかかる時」の腕の振りが違い、計6パターンあるように見える。

 直球の平均154・7キロは前回登板から大幅にダウン。制球を気にするあまり力を抑え気味に投げた結果、逆に空振りが取れなくなった。初回2死満塁では7番打者に3—2となり、スプリットはボールになる恐れがあるため全て直球で勝負。しかし、4球連続でファウルにされ、最後は根負けして押し出し四球を与えた。

 ある意味、次回登板がラストチャンスだろう。この日のような投球が続けば、マイナーでの「再構築」が必要になってくると思う。

 

スポーツニッポン

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