「結果は理想的なものではなかったが」大量失点の藤浪晋太郎、MLB公式は「99マイルをコンスタントに記録」とポテンシャルに着目

2023年4月2日(日)19時7分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 口惜しさにまみれたメジャーデビューとなった。

 アスレチックスの藤浪晋太郎は4月1日、エンゼルスとのゲームでメジャー初先発のマウンドに登った。2回を終えるまで三振4つを奪うなど、これ以上ない立ち上がりをみせるも、3回には四球で先頭打者を歩かせると、連打を浴びるなど5失点と崩れ、2回1/3で降板。後を継いだリリーフ陣も打ち込まれ、この回だけで計11点失点。アスレチックスは1−13と開幕2戦目で大敗を喫した。

【動画】米投球分析家も評価した藤浪晋太郎のスプリットの映像

 初回にはテーラー・ウォード、マイク・トラウトを何れもスプリットで空振り三振に斬って獲るなど、変化球もキレをみせていたが、打者一巡する前にエンゼルス打線につかまった。注目を集めた大谷翔平との対戦も初打席では一塁ゴロに打ち取るも、満塁の場面での第2打席はレフトフェンス直撃の安打を打たれている。

 話題を呼んだアスレチックスの日本人ルーキーの初戦は、メジャー公式サイト『MLB.com』でもレポートしている。

 同メディアは「1−13で敗れたエンゼルス戦の最初の2イニング、フジナミはその宣伝文句に違わぬ素晴らしい投球を見せ最初の6人を退けた。その中でも、マイク・トラウトをスプリット(95マイル)で3ストライクを奪うなどパンチアウトを連発した」と好調にみえた立ち上がりを振り返った。

 その上で「ルイス・レンフィーフォの先頭打者四球を皮切りに11失点という荒れた展開を迎える。その中で、彼はわずか1アウトで降板することになり、2012年の日本プロ野球のドラフトで同じクラスに入った高校時代の天才であるオオタニのシングルを含む5つのヒットを打たれた」と大量失点となった3回の内容に言及している。

 大きな期待を背負いながらも、連打を浴び試合を作れなかった藤浪。だが、記事ではマーク・コッツェイ監督が「彼は速球とスプリットで打者を圧倒した」と語ったコメントも紹介しており、十分通用していた球種もあったと指摘。さらに同メディアも「フジナミが3回に許した5安打のうち、3本がスライダーだった。一方で、スプリッターは序盤、打者を戸惑わせていた」と記している。

 他にも「結果は理想的なものではなかったが、フジナミの持つ才能の高さは明らかである。スプリッターに加え、最大99・6マイルの速球を披露し、終始99マイルをコンスタントに記録した」とボールの威力を称えた。

 加えて、記事の中では「彼は正式にメジャーリーガーとなった。次のステップは、自分を確立させることである」と今後への見通しを綴っている。

 痛烈なまでにメジャーの洗礼を浴びることとなった藤浪。この経験をバネに、次回登板での結果を示すピッチングを期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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