バレンシア戦で人種差別疑惑のカディスDF、会見開き無実主張「誰も何も聞いていない」

2021年4月6日(火)21時58分 サッカーキング

カディスDFカラが会見で無実を主張 [写真]=Getty Images

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 カディスに所属するスペイン人DFフアン・カラが6日、自身が人種差別行為を行なったとする疑惑について、釈明の会見を開いた。

 4日に行われたリーガ・エスパニョーラ第29節カディス対バレンシア戦の30分頃、カラはバレンシアのフランス人DFムクタル・ディアカビと口論に。その際、ディアカビはカラに人種差別の言葉を浴びせられたと主張し、バレンシアの選手たちはディアカビをサポートするために試合を中断してロッカールームへと引き上げた。しかし、審判がバレンシア側に「勝ち点剥奪」の可能性を示唆したこともあり、試合は15分後に再開していた。

 ディアカビは6日に自身のSNSを更新し、カラから「クソッタレの黒人」との言葉を口にされたと主張。しかし、会見を開いたカラは、自身に向けられた疑いを否定。また、疑惑の段階にも関わらず、自身がSNS上で攻撃の対象となっている現状への警鐘も鳴らしている。

「はっきりしているのは、僕は彼を落ち着かせようとしたこと、僕がそのようなことを彼に言ってはいないと、彼にわからせようとしたことだ。僕はショックを受けているよ。僕らは観客のいないサッカーをしていて、20〜25台のカメラや集音マイクがあり、22人の選手や3人の審判もいたのに、誰も何も聞いていないんだからね」

「(中断時に)カディスの選手がバレンシアの選手に対して、『許してくれれば、またプレーする』なんて言っていたのなら、僕はサッカーをやめるよ。それは嘘だ。今行われているのは、まるでサーカスだ。全てが純粋なデマだよ」

「日曜日から、僕の弁護人は法的な証拠を集めている。だけど、あらゆるところから多くのサポートのメッセージも受け取っているんだ。なぜなら、僕は今、私的な制裁の対象となっているからね。推定無罪の原則に何が起こったのかはわからない。このような公開リンチを受けるに値する人は誰もいないよ。せめて謝罪するために、僕の電話番号をどうぞ」

「この問題をここで解決し、次の試合に向けて準備を始めたいと思う。リーグが人種差別に対するプロトコルを求めているなら、僕はそれを支持する。僕は繰り返し、こう主張する。『スペインのサッカー界に人種差別はない』」

「ソーシャルメディアでさまざまな脅迫や誹謗中傷を受けた。僕のイメージと名誉を踏みにじったすべての人々に対して、僕は法的措置を取るつもりだ。今起きていることに断固とした態度で臨まなければならない。なぜなら、証拠もなく、裁判官が彼の話を聞くこともないのに、このようなことが起こっている。僕らは非常に危険な前例を作っているからさ」

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