国王杯敗退によりN・ウィリアムズが誹謗中傷被害に…ビルバオは声明「アイデンティティに反するもの」

2023年4月6日(木)14時41分 サッカーキング

アスレティック・ビルバオは5日、N・ウィリアムズに対する誹謗中傷を糾弾する声明を発表 [写真]=Getty Images

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 アスレティック・ビルバオは5日、同クラブに所属するスペイン代表FWニコ・ウィリアムズに対する誹謗中傷および人種差別を糾弾する声明を掲載した。

 事の発端となったのは、4日に行われたコパ・デル・レイ(国王杯)・準決勝セカンドレグのオサスナ戦。アスレティック・ビルバオはファーストレグを0−1で落としたものの、セカンドレグでは『サン・マメス』史上最多入場者数となる51,544人を記録するなど、逆転突破に向けた期待は大きかった。そんな同試合に先発出場し、左サイドで持ち味のドリブル突破からチャンスを演出したN・ウィリアムズに呼応するように、チームも前半のうちに2戦合計スコアを振り出しに戻すことに成功する。しかし後半、前半と同様に一方的に押し込む展開が続くが、N・ウィリアムズが2度の決定機を逸脱するなど、1点が遠いまま試合は延長戦に突入した。結局、同選手は延長前半に途中交代となり、チームも延長後半11分に痛恨の失点。2戦合計スコア1−2で敗れ、またしても国王杯制覇の夢は潰えてしまった。

 そして試合後、一部のファンが敗戦の責任を誹謗中傷および人種差別という形で、N・ウィリアムズに押し付け始める愚行を働き、同選手は自身の公式Instagramのアカウントを閉鎖するまでに追い詰められていた。この騒動に対して、アスレティック・ビルバオは5日に公式SNS上にて、「私たちが理解するフットボールには、侮辱や無礼は存在しません。それは、我々のアイデンティティに反するものです」と糾弾。また、ビルバオニスタが一丸となって声援を送る動画をアップするとともに、「これが、サンマメスで一緒に戦う方法なのです。 Aupa Athletic!」と綴っている。

 さらに、N・ウィリアムズの代理人事務所は「ソーシャルネットワーク上におけるこのような行為を根絶するために、皆さんには力を合わせていただきたいと思います。すべてがうまくいくわけではありません」としつつ、以下のように声明を発表した。

「ニコ・ウィリアムズのソーシャル・アカウント閉鎖によって生じた騒ぎを受けて、私たちは彼と同意の上で、カップ戦敗退という大きな痛手と、それに続く、これらのソーシャルネットワーク上での一部ユーザーからの誹謗中傷の後、ニコは自身の公式アカウントを停止することを決定したことをお知らせします」

「また、昨日サン・マメスにてスタンディングオベーションをしてくれたファン、そして今日も愛情を注いでくれているすべての人々に、ニコは感謝しています」

サッカーキング

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