インテルFWルカクが人種差別被害に声明…エンバペやFIFA会長らも非難

2023年4月6日(木)12時18分 サッカーキング

人種差別の被害を受けたルカク [写真]=Getty Images

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 インテルに所属するベルギー代表FWロメル・ルカクが、人種差別の被害を受けたことに心境を明かした。

 コッパ・イタリア準決勝ファーストレグが4日に行われ、インテルは敵地でユヴェントスと対戦。83分に先制を許したものの、試合終了間際に獲得したPKをルカクが決めて、1−1のドローに終わった。

 貴重な同点弾を決めたルカクだったが、一部サポーターからモンキーチャント(猿の鳴き声を真似たもの、黒人差別を意味)や人種差別的なチャントが歌われていたことから、得点直後にはユヴェントスサポーターに向けて口に指を当てて黙れというパフォーマンスを披露。しかし、これが挑発的だったとして、審判からは2枚目のイエローカードが提示され、退場となっていた。

 そして、翌5日にルカクは自身の公式インスタグラムを更新。「歴史は繰り返す。2019年にこれを受け、2023年に再びだ。この美しい試合は誰もが楽しむべきものだから、今回はリーグが真剣に行動をしてくれることを願っている。応援のメッセージをありがとう。くたばれ人種差別」と自身の思いをつづった。

 これを受け、ユヴェントスはクラブ公式ツイッターで「ユヴェントスは常に警察と協力して、昨夜行われた人種差別的なジェスチャーとチャントをした人物を特定していく」と声明を発表している。

 なお、退場となった判定には賛否両論が起こっているなか、パリ・サンジェルマンに所属するフランス代表FWキリアン・エンバペも自身のインスタグラムで「2023年になっても同じ問題が起こっている。でも、僕たちはそれをさせない。すべての人種差別に反対する」と人種差別を批判した。

 さらに、FIFA(国際サッカー連盟)のジャンニ・インファンティーノ会長も人種差別のサポーターを非難する声明を以下のように発表した。

「サッカー界は人種差別やそのほかの差別をする場所ではない。4月4日にトリノで行われたコッパ・イタリアのユヴェントス戦で、インテルのストライカーであるロメル・ルカクに対する侮辱を見るのは全く受け入れられるものではなかった。FIFAと私は、ルカクやほかの選手、コーチ、試合関係者、そして人種差別やそのほかの差別の被害者であるサッカーに関係するすべての人物に寄り添っている」

「すべての当局はこれらの差別を行なった人物を厳しく処罰しなければならない。今年の初めに始めたアピールを繰り返すが、ファンが声を上げて人種差別主義者を黙らせてくれることを願っている。それと同時に、サッカーでは同様の事件に対処するために厳しいスポーツの制裁を適用することを保証しなければならない。人種差別やあらゆる形態の差別に反対する」

サッカーキング

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