【女子野球】神戸弘陵が大会史上初の3連覇「夢みたい」

2025年4月6日(日)19時44分 スポーツ報知

史上初の3連覇を決めて喜ぶ神戸弘陵ナイン(カメラ・軍司 敦史)

◆第26回全国高等学校女子硬式野球選抜大会最終日 ▽決勝 神戸弘陵5—1履正社(6日、東京ドーム)

 女子高校野球春の全国大会“女子のセンバツ”決勝が行われ、10年ぶりとなった関西対決は神戸弘陵(兵庫)が履正社(大阪)をで破り3年連続5回目の優勝を果たした。3連覇は大会史上初となる。

 初回2死二塁で遊撃への当たりが相手の失策となって先制すると、続く2死一、三塁で再び悪送球を誘い2点。5回には福田稟の右三塁打をきっかけに主将・山本詠の適時打などが続き3点を加えた。今大会5試合すべて先発となった阿部さくらは、4回に1点を失ったものの、自己最速タイの121キロと90キロ台のスライダーで履正社打線を翻弄、8奪三振の5安打1失点で完投した。山本は適時打まで2三振で「落ち込んでいたが仲間が声をかけてくれて結果が出た。(東京ドームの)フィールドで日本一になり夢みたい」と喜んだ。

 昨年、一昨年の女子3大全国大会を4回制した強豪。高校や大学、クラブの上位が出場する昨秋の全日本選手権では、阪神タイガースWomenや巨人女子チームを相次いで破って女子野球の頂点に立った。しかし3年が卒業し残っている当時のレギュラーは2人。新チームで戦った秋の全国ユース大会はクラーク仙台に決勝で敗れた。「先輩に比べ実力が劣る分、チームワークを強くしてプレーをカバーした」(山本)。昨年からエース級の活躍をみせる制球力の高い阿部を中心とした守りの野球で、今大会の総失点は3。堅実に勝ち上がった。

 今大会のチームスローガンは「サレンパへ、69人でほな行こか」。昨年も地元・阪神タイガースの前年スローガン「A.R.E.」を元にした「アレ獲り戻しにいこや」で頂点に立った。昨年のタイガースは「アレンパ」(アレ+連覇)だったが、石原康司監督が「3連覇だからサレンパ」と“上方修正”。「3連覇のプレッシャーはありましたが、日本一のメンバーで(秋の)リベンジができました」と山本が語ると、石原監督も「辛抱強く頑張った。一戦必勝で最後も勝ってくれて監督冥利に尽きます」と喜び、ナインに胴上げされた。

スポーツ報知

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