スーパーGT:雨に翻弄されたGT500予選でKEIHIN NSXがポール獲得。デビュー戦のバトンは5番手

2018年4月7日(土)16時32分 AUTOSPORT web

 2018年スーパーGT第1戦岡山、GT500クラスの今季最初のポールポジションはKEIHIN NSX-GTの塚越広大が獲得した。注目のジェンソン・バトン(RAYBRIG NSX-GT)はQ2に出走、予選5番手となっている。


 午前中、フリー走行のセッション終盤には強い雨に見舞われた岡山国際サーキット。その後もパドックレベルでポツリ、ポツリと雨滴が感じられるなどしていたが、午後2時45分からの予選開始時は天候曇り、路面は同時刻開始のGT300クラスのQ1のタイム動向から判断する限りは完全ドライである。


 ただ、依然として風は強く、寒いコンディションだ。GT300のQ1開始時で気温9度、路温15度。


 GT500クラスのQ1は予定通り15時05分にスタートした。フリー走行でギヤボックスからのオイル漏れと見られる症状に見舞われた2台のホンダ勢、Epson Modulo NSX-GTとRAYBRIG NSX-GT、そしてフリー走行後のサーキットサファリ中に関口雄飛がクラッシュを喫してリヤウイング等を破損したau TOM’S LC500も含め、全15台がQ1に臨む。Q2への突破枠は今年も“8”である。


 GT500へのレギュラー参戦は今季が初めての選手のなかでは、WAKO’S 4CR LC500のフェリックス・ローゼンクビスト、WedsSport ADVAN LC500の山下健太、そしてフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rの高星明誠がQ1に出走してきた。


 DENSO KOBELCO SARD LC500の小林可夢偉とRAYBRIGのバトンはチームメイトがQ1を担当する形となった。


 動き出しはやはり終了時刻からの逆算ベースで、残り13分を切った頃からブリヂストン勢を中心にコースインが本格化。寒いためか、通常に比べて早めの印象だ。残り7分半となる頃までには全車がコースイン、比較的ゆっくり動き出したのはミシュラン勢と、ヨコハマを履くフォーラムエンジニアリング GT-Rだった。


 残り4分を切って、MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生が1分19秒137でまずトップに立つ。松田は1分18秒370へとタイムを詰め、しばらくトップをキープ。その間に2番手以降は続々とタイム更新と順位入れかわりが続き、残り30秒となる時点では全15台が約1.1秒に入る接戦となった。


 残り30秒時点でのトップ8はMOTUL GT-Rの松田、フォーラムエンジニアリングの高星、KEIHIN NSX-GTの小暮卓史、WAKO’Sのローゼンクビスト、CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの千代、ARTA NSX-GTの野尻智紀、KeePer TOM’S LC500のニック・キャシディ、RAYBRIGの山本。


 その後も激しい順位変動が続き、このなかではキャシディがトップ8圏外へと脱落。


 代わってWedsSportの山下がQ2進出を果たしている。最終的なトップは高星で、2〜4番手が山本、小暮、松田。


 Q1で脱落したのは、KeePerのキャシディ、ZENT CERUMO LC500の石浦宏明、カルソニック IMPUL GT-Rの佐々木大樹、MOTUL MUGEN NSX-GTの中嶋大祐、Epsonのベルトラン・バゲット、auの関口、そしてDENSOのコバライネンといった面々。コバライネンは終盤のアタック中にリヤを滑らせる場面もあり、15番手に甘んじた。これで可夢偉の予選出走は今回お預けに。


 そしてQ1終了直後に雨が降ってきた。しかしGT300のQ2を挟み、GT500のQ2が始まる頃には明るくなり、ほぼ雨は上がっているようにも見えるが、路面は濡れているという微妙な状態。今年から10分に短縮されたQ2が15時48分に始まると、8台は一斉にコースインする。


 おそらく全車レインタイヤでの走行。途中でレイン・トゥ・レインだと思われるタイヤ交換をするマシンの姿も散見されつつ、セッションは進む。タイム水準はQ1より約10秒遅い。


 残り1分の段階で首位はARTAの伊沢拓也で1分27秒058。これにCRAFTSPORTSの本山哲、WAKO’Sの大嶋和也、フォーラムエンジニアリング GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ、KEIHINの塚越広大が続く。そしてチェッカーとほぼ同時に塚越が1分26秒905でトップ浮上、そのままポール獲得を果たした。


 2番手はARTA NSX、3番手にCRAFTSPORTS GT-R。そして4番手争いはRAYBRIG NSXのバトンが最後のアタックでポジションを上げたものの、その後、大嶋が逆転する形となった。以下、6番手にフォーラムエンジニアリング GT-R、7番手に国本雄資がドライブしたWedsSport ADVAN LC500、8番手にロニー・クインタレッリのMOTUL AUTECH GT-Rと続いた。


 この結果、ホンダNSXが2年連続で岡山戦のポールポジションを獲得。また今年はフロントロウを独占する形となった。


 スーパーGT第1戦は4月8日、13時5分からのウォームアップを経て、14時40分に82周の決勝レースがスタートする。


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