ヤマハ中須賀が強さを見せ優勝。ホンダ高橋巧は2位表彰台/全日本ロード開幕戦もてぎレース1

2018年4月7日(土)17時0分 AUTOSPORT web

 4月7日、全日本ロードレース選手権開幕戦JSB1000クラスの予選・決勝レース1が栃木県のツインリンクもてぎで行われ、レース1は中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝した。


 2018年シーズンは2レース制が増え、8大会13レースが組まれたJSB1000クラス。開幕戦の土曜日は、予選とレース1が行われた。


 予選は計時式。45分間のセッションで争われ、ベストタイムでレース1のグリッドが、セカンドタイムでレース2のグリッドが決定する。


 天気予報が外れ、雨の中で行われた予選アタック。セッション前半は津田拓也(ヨシムラスズキMOTUL)がトップ。しかし、セッション中盤には高橋巧(Team HRC)が、さらに残り20分で中須賀がトップに浮上する。


 そして残り5分、JSB1000ルーキーの星野知也(TONE RT SYNCEDGE4413)が中須賀のタイムを上回ると観客も騒然。同時に前田恵助(YAMALUBE RACING TEAM)、清成龍一(MORIWAKI MOTUL RACING)が次々に転倒を喫し、大荒れの予選となる。


 残り1分を切って津田が再びトップに浮上するも直後に中須賀が逆転。中須賀はそのままレース1のポールポジションを獲得し、津田は2番手、星野は3番手でフロントロウに並ぶこととなった。中須賀はセカンドタイムでもトップとなり、レース2のポールポジションも獲得している。


 心配された天候だが、雨はレース1がスタートする午後2時までに上がっていた。しかし厚い雲は垂れ込め、路面も濡れたまま。そんな難しいコンディションもあってか、サイティングラップでは水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)が転倒するアクシデントが発生。水野はすぐにピットに戻り、無事グリッドにマシンを並べている。


 2018年シーズンの開幕戦となるレース1。好スタートを切ったのは2番手スタートの津田だ。しかしすぐに中須賀がトップを奪取し、さらに高橋巧がそれを追いかける展開に。高橋巧は中須賀をとらえると、オープニングラップを制する。


 中須賀は高橋巧の背後にぴたりとついて周回を開始。一方、出だし好調だった津田は徐々に後退していく。高橋巧、中須賀の後方では星野と4番手スタートの高橋裕紀(MORIWAKI MOTUL RACING)が3番手争いを開始。星野と高橋裕紀はトップ2台に追いつくと、4台での優勝争いが始まった。


 3周目に中須賀が高橋巧からトップを奪回し、レースをリード。同時に星野が遅れ始め、替わって清成龍一(MORIWAKI MOTUL RACING)がトップ集団に加わった。


 清成はひとつずつ順位を上げていき、5周目には中須賀とサイド・バイ・サイドの激し戦いを展開すると、中須賀からトップを奪う。その後方では高橋巧と高橋裕紀が表彰台争いを開始する。


 レースをリードし続けていた清成だが、11周目にハイサイドを喫してしまいそうになりタイムロス。清成は転倒こそ免れたものの、中須賀にトップの座を明け渡す。中須賀はそこから独走態勢に入り、清成も単独2番手で周回を重ねていく。


 高橋巧、高橋裕紀、野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5)の順でトップ5台がそれぞれ単独走行となったが、レース終盤の19周目、野左根は転倒を喫してしまい表彰台争いから脱落する。


 一方、高橋巧はその翌周にファステストラップをマーク。レース終盤にして2番手を走る清成に迫る。21周目には高橋巧が清成を交わし、2番手に浮上。しかしすでに中須賀を追うに充分な周回数は残っていなかった。


 中須賀はそのままトップを快走。開幕戦を優勝で飾った。高橋巧はホンダファクトリーチームのデビュー戦で2位表彰台。清成は3位に入り、全日本復帰後初表彰台獲得となった。

中須賀克行/ ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム


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