ARTA NSX-GT スーパーGT第1戦岡山 決勝レポート

2018年4月8日(日)23時43分 AUTOSPORT web

ARTA Project


第1戦 岡山国際サーキット
ARTA NSX-GT GT500決勝レポート


タイヤ無交換でグリップ厳しくも、集めたデータを次戦に活かす


決勝日の午前中は気温が低く、みぞれ混じりの雨が降るなど4月とは思えない気候でレースのコンディションが心配された。しかし、オープニングセレモニーが始まる頃には徐々に天候は回復し、スタート前までには完全な晴天となった。


気温の変化によって車のセットやタイヤとのマッチングは大きく変わってくるので、チームは決勝へ向けた対策をいくつか考えていた。


スタートは野尻智紀。上手くスタートを切れたものの、1コーナーで前車のブレーキが異常に早く、野尻はここで減速してしまう。すぐにリカバリーしようとしたが、後方の車両に飲みこまれてしまったのと、タイヤが予想以上に暖まらなかったので、1周目は10番手でストレートに戻ってきた。


その後の野尻はペースも良く周回を重ねていたが、なかなか順位を上げられずにいた。チームはここでタイヤ無交換の戦略を選択する事にした。他車のルーティンのピットインもあり、39周目までに5番手までポジションアップしていたところで伊沢拓也に交代。


伊沢は給油のみでピットアウトして、6番手でコースに復帰。47周目には5番手までポジションを上げた。作戦は成功したかに見えたが、70周を過ぎたあたりから徐々にグリップをキープするのが難しくなってきた。伊沢は何とかコントロールしてラップタイムの落ち具合を最小限に抑えて周回を重ねたが、残り3周で順位を落としてしまい、11番手でレースを終えた。ポイントを獲得する事は出来なかったが、多くのデータを集める事が出来たので、次回のレースに生かしたい。


鈴木亜久里監督のコメント


「スタートの出遅れがキツかったね。何とか挽回しようと思ったけど、最後までタイヤを持たせる事が出来なかった。色々なデータを取る事が出来たけど、このレースの結果を次に生かしたいね」


星学文エンジニアのコメント


「事前にいくつかの戦略を考えてレースに挑みました。しかし、気温が低くて思うようにタイヤが暖まらず、順位を大きく落としてしまいました。前半のレースラップは悪く無かったのですが、順位を落としてしまったのでタイヤ無交換の作戦をチョイスしました。終盤はグリップをキープする事が出来ず、ペースが落ちてしまったので、今回のレースを分析して次回のレースに生かしたいと思います」


野尻智紀選手のコメント


「スタートで前の車のブレーキが早すぎたので、そこで失速してしまいました。そのまま後方の車の集団に飲み込まれてしまい、順位を大きく落としてしまいました。今年のテストではロングランの状態が良かったので、タイヤ無交換も視野に入れていたのでチャンスはあると考えて走っていました。結果的にタイヤ無交換をさせてしまったのでその辺は反省していますが、車自体は良くなっていく伸びしろがあるので、次回以降のレースまでに立て直したいです」


伊沢拓也選手のコメント


「自分のスティントはタイヤ無交換でいって、終盤までまずまずのペースで走れていたのですが、終盤タイヤ的に厳しい部分があったので、このような結果になってしまいました。非常に悔しいので、次回は何とか良い結果を出せるように準備したいと思います」


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