ソフトバンク ナテル4軍投手コーチ 異色の経歴!!社会人野球出身でプロ選手への指導に意欲
社会人野球出身の異色のコーチが今年から加わった。ソフトバンクのフェリペ・ナテル4軍投手コーチ(35)は昨年までヤマハに在籍し、投手として活躍。筑後ファーム施設では育成選手中心に指導中で「凄く取り組みのいい子たちばかり。こうなりたい未来図を強く持ってブレなく真っすぐ進んでほしい」と日々、向き合っている。
ブラジル出身。07年にヤマハに入社した。少しずつ言葉を勉強し、日本語力が向上したことで「選手としての成長のスピードが上がった」と語る。ファームで奮闘する7人の育成外国人選手に「なるべく自分で覚えて動けること」の大事さを伝えたいと話す。
現役時代に一番印象に残っているのは11年のこと。東日本大震災の影響で例年は夏に行われる都市対抗が10月開催になった。パナソニックとの1回戦に先発し、9回途中まで1失点と好投し、チームの勝利に貢献した。「野球ができる喜びを感じた中で役割を果たせた」と振り返る。
初めてのプロ選手への指導にやる気で満ちている。「若い子たちが夢に向かっている最中。少しでも手助けしたい」と流ちょうな日本語に力を込めた。
◇フェリペ・ナテル 1989年4月18日生まれ、ブラジル出身の35歳。カントリーキッズ高から07年にヤマハに入社。16年には日本選手権初優勝に貢献。22年にはWBCのブラジル代表に選出される。23年からヤマハの兼任コーチを務め、昨年限りで現役引退。背番号024。右投げ右打ち。