「メジャーでも最も『クール』な球だ」冴えわたる千賀滉大の”ゴーストフォーク”を米メディアが激賞!

2023年4月10日(月)18時46分 ココカラネクスト

2戦連続で好投を披露した千賀。驚愕のフォークで三振を奪いまくっている。(C)Getty Images

 伝家の宝刀が冴えわたっている。

 今季よりメッツに加入した千賀滉大は、ここまで2度の先発登板で、いずれも好投し2勝を記録。日本で残してきた実績や前評判に相応しい活躍をみせ、はやくもニューヨークのファンの心を掴んでいる。

【動画】地元メディアからも激賞される千賀滉大の「ゴーストフォーク」の映像

 4月3日のデビュー戦、そして9日と2度、マーリンズ戦でマウンドに登っており、いずれの登板でも高い評価を受けたのが、現地では「ゴースト」と例えられるお馴染みの「お化けフォーク」だ。今季、11回1/3を投げ、奪った三振は14個であり、その内、12個をフォークで仕留めている。

 また、2戦目では2回に3者連続フォークで三振を記録するなど圧巻の威力を見せつけ、ホームの観衆を沸かせた。メッツ契約時よりもすでに米国内で話題になっていた決め球が、今まさにメジャーを席巻している。

 現地メディアも、日本人ルーキーの最大の武器となる球種について、特集記事などを通して伝えており、スポーツサイト『Sports Illustrated』でも前回登板のハイライトを中心にそのクオリティや千賀の投球術を紹介している。

 同メディアは、9日のマーリンズ戦、2回に3つのアウトをいずれもフォークによる空振り三振で奪ったシーンを振り返っており「センガがマーリンズの3人を嘲笑うかのようなフォークを披露した」と綴っており、さらに「この球種は極めてクールだ」と評した。

 また「ニューヨーク・メッツの新人投手、コウダイ・センガは、今シーズンはまだ2試合しか先発していないが、その登板で2つのことを明確にした。彼のゴーストフォークはメジャーリーグで最もクールな球の一つであり、打者にとって非常に厄介なピッチングとなっている」とパフォーマンスを称えている。

 他にもメッツの地元メディア『NEW YORK POST』でも2度目の登板の翌日の記事で「MLBキャリアで再び対戦相手を支配した」と称賛。また、この記事では、初戦よりも2試合目が速球の割合が多かったと分析しており、千賀本人のコメントとして「フォーク以外の球種を織り交ぜることが重要」と語ったことも掲載している。

 もちろん千賀の武器はフォーク以外にも、150キロを超えるストレートやスライダー、カットボール等も備えており、何れも一級品のキレを放っている。だからこそ、要所での落差のあるフォークが今後、さらに活きてくることも間違いない。お化けの様に目の前から消える決め球で、メジャーの強打者を翻弄する千賀のピッチングからは今後も目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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