原口元気が振り返る恩師ハリルの“愛情”「すごく人間っぽい人だった」

2018年4月10日(火)4時23分 サッカーキング

9日の公開練習で汗を流す原口元気(デュッセルドルフ)

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 デュッセルドルフに所属する日本代表MF原口元気は9日、チームの公開練習後に取材に応じ、同日に発表されたヴァイッド・ハリルホジッチ監督の電撃解任について率直な気持ちを口にした。

「もちろん(選手に)影響は少なからずあるし、みんな驚いたと思う。どうなるんだという気持ちもあると思う。僕自身は悔しさもありますね。すごく信頼してもらって、使ってもらっていたので。できれば彼とワールドカップに行きたかったですし、僕自身、結果が出ていなかったのも正直な話なので、責任を感じます」

 原口は、2015年6月11日に行われたハリルホジッチ監督就任後3試合目のイラク戦で約2年ぶりに代表復帰。ハリルジャパンデビュー戦でいきなり代表初ゴールもマークすると、その後も代表定着を勝ち取り、2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選では4試合連続ゴールの活躍も披露した。ハリルジャパンでは、通算27試合出場で6ゴールと、最も貢献した選手の1人だ。

 その原口がこの3年間で指揮官と最も絆を感じたのは、2016年10月11日に行われたW杯アジア最終予選第4節のオーストラリア戦だという。この試合で原口は前半に最終予選3戦連発となる先制点を決めたが、後半に痛恨のPKを献上。自身のミスから1−1の引き分けで終わり、試合後にはベンチで落胆する姿を隠さなかった。それでも、信頼されていた“恩師”の言葉に救われ、同年11月15日に行われたサウジアラビア戦での4戦連発にもつながった。

「すごく人間っぽい人だったというか、感情をぶつけてくれる監督だった。僕がオーストラリア戦でPKを与えたときも、すごく人間っぽいというか、愛情を感じました。『次だ』ということ、『失敗は誰でもあるから』ということを、声をかけてもらって、次につながったので、あのシーンはすごく覚えていますね」

 新監督は技術委員長を務めていた西野朗氏に決まり、約2カ月後に迫るW杯に向けて新たなスタートが切られた。「監督が変わってもW杯はありますし、W杯に行きたいという気持ちは変わらない。また先はちょっと読めなくなりましたけど、しっかりここでやりたいなと思います。僕らのやることは変わらないので」。突然の監督交代劇でも、原口は自身のプレーに集中することで前を向いた。

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