“バルサの二の舞”よぎる展開も…敵地でドローのアーセナル、EL4強入り

2018年4月13日(金)8時49分 サッカーキング

 ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝ファーストレグが12日に行われ、CSKAモスクワ(ロシア)とアーセナル(イングランド)対戦した。

 5日にホームで行われたファーストレグで、アーセナルは4−1と快勝。圧倒的優位に立ってセカンドレグを迎えた。先発メンバーには、GKペトル・チェフやアーロン・ラムジー、メスト・エジル、ジャック・ウィルシャー、アレクサンドル・ラカゼットらが名を連ねている。

 先制したのはホームのCSKAモスクワだった。39分、左サイドからのクロスに反応したキリル・ナバブキンがヘディングシュートを放つと、GKチェフが弾いたところにフェドル・チャロフが詰めてゴールネットを揺らした。前半はCSKAモスクワがリードして終了した。

 逆転突破のためにはあと2点が必要なCSKAモスクワは後半立ち上がりの50分、追加点を記録。アレクサンドル・ゴロビンがペナルティーエリア左手前から無回転の強烈ミドルシュートを放つと、GKチェフが弾いた先に待っていたナバブキンが右足ボレーで蹴り込んだ。

 CSKAモスクワが2点を先行され、2試合合計スコアでは3−4と迫られたアーセナル。ホームでのファーストレグを4−1で制した後、セカンドレグで2点ビハインドを負う展開は、バルセロナがローマを相手に大逆転突破を許したチャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグと同じだ。

 だが、“バルサの二の舞”とはならなかった。アーセナルは75分、左サイドからドリブルでペナルティーエリアに差し掛かったダニー・ウェルベックが中央のモハメド・エルネニーに預ける。エルネニーはワンタッチで最終ラインの背後へスルーパス。リターンを受けたウェルベックが右足ダイレクトでゴール右隅へ突き刺し、貴重なアウェイゴールを記録した。

 残り15分で、CSKAモスクワはさらに2得点が必要な状況に。ウェルベックのゴールで余裕ができたアーセナルは後半アディショナルタイム、自陣でのボール奪取からエルネニーが中央突破。敵陣まで持ち上がってスルーパスを通すと、ラムジーが完全にフリーの状態で最終ラインの背後を取る。相手GKとの1対1を冷静に制し、ゴールネットを揺らした。

 試合は2−2で終了。2試合合計6−3で、アーセナルが準決勝進出を決めた。

【スコア】
CSKAモスクワ 2−2(2試合合計:3−6) アーセナル

【得点者】
1−0 39分 フェドル・チャロフ(CSKAモスクワ)
2−0 50分 キリル・ナバブキン(CSKAモスクワ)
2−1 75分 ダニー・ウェルベック(アーセナル)
2−2 90+2分 アーロン・ラムジー(アーセナル)

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