シェブロン選手権3勝! あのA・ソレンスタムが採用した“センターセオリー”は、アマチュアにも効果大!【心理学者に聞いた】

2024年4月16日(火)8時30分 ALBA Net

フェアウェイもグリーンもセンターを狙うことで、ミスの許容範囲が広がるだけでなく、プレッシャーからも解放される。ショットがバラつく人は、ぜひ一度試すべし。ミスが大幅に減り、確実にスコアがアップするはずだ(イラスト/タカセマサヒロ)

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今週開催される女子メジャーの『シェブロン選手権』。2001年のナビスコ選手権だった時代から通算3回制しているアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が採用したのが“センターセオリー”です。簡単に言えば、フェアウェイでもグリーンでもセンターを狙っていきましょうという理論。


なぜ、センターを狙うのがいいのか。お分かりだと思いますが、フェアウェイセンターを狙うことでどちらに曲がってもラフにつかまる確率が最も低くなるし、グリーンセンターを狙えばオンする確率が最も高くなるからです。

さらにこのセオリーは、プレーヤーへのプレッシャーを和らげる効果もあります。

例えばグリーンを狙うとき、ピンがグリーンの左端に立っていて、グリーンエッジのすぐそばにはガードバンカーがある場合、ピンを直接狙うのはかなり危険で、プレッシャーもかかります。そんなとき、グリーンセンターを狙えばプレッシャーから解き放たれ、バーディの確率は減ったとしてもパーオンの確率はアップします。

プレッシャーは少ないほど、いつものスイングがしやすくなり、ミスをする確率も低くなります。つまりセンターセオリーは、戦略的な面だけでなく、メンタル的にも有効だということです。

もちろん、「ピンを狙ってもグリーンを外さない」という自信があるのなら狙っても構いませんが、少しでも不安があるのならセンターを狙いましょう。

「ピンを狙いたい」という誘惑をしっかり振り払い、センターだけを狙い続ける。私が指導する生徒さんにはラウンド前、迷いが出ないように、「今日はセンターセオリーを貫くぞ!」と紙に書いてからスタートしてもらうことがあります。もしセンターセオリーを実践するのなら、それくらいの強い意志を持ってやり抜いてください。

解説:児玉光雄
こだま・みつお●追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員

※『アルバトロス・ビュー』879号より抜粋

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