GOODSMILE RACING&TeamUKYO スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

2018年4月18日(水)11時55分 AUTOSPORT web

GOODSMILE RACING&TeamUKYOレースレポート


初戦岡山は予選で苦戦したが決勝は8位でゴール


スーパーGT 2018 第1戦
会期:2018年4月7〜8日場所:岡山国際サーキット(岡山県)
天候:晴れ
予選:15番手
決勝:8位


■4月7日(土)
想定外の気温でタイムが上がらず予選は15位


 2008年のシーズン途中からスーパーGTに参戦した『初音ミクGTプロジェクト』も今年で10周年を迎えた。昨年は3回目のGT300クラスチャンピオンに輝き、今年は2連覇を掲げてメモリアルイヤーに挑む。
 
 今年も開幕の舞台は岡山国際サーキット。昨年は優勝を飾り、幸先の良いスタートを切っただけでなく、ここ数年は何度も表彰台に上がっている、比較的相性のいいサーキットだ。とはいえ、天候がまったく安定しないのも特徴で、晴れ予報でも雨が降るなんてことも珍しくない。
 
 予選日は天気予報どおり晴れてはいたが、気温は一桁と非常に寒く、路面温度も上昇しないため、練習走行でもなかなかタイムが上がらなかった。
 
 予選での気温は9度、路面温度は15度と、タイヤの想定温度を大きく下回っており、苦戦してしまう。上位陣が1分25秒台を記録するなか、0号車(グッドスマイル 初音ミク AMG)は1分26秒316がベストタイム。それでもカットラインである14番手には留まっていたのだが、最後の最後に65号車(LEON CVSTOS AMG)が1分26秒173を出し、0号車は15位に脱落。ひとつ上のポジションだった55号車(ARTA BMW M6 GT3)とは0.009秒差と、悔しい結果に終わった。

グッドスマイル 初音ミク AMG


■4月8日(日)
トラブルなく走りきり8位でポイントを獲得


 迎えた決勝レースは15番手からのスタート。予選日と同じく気温は低く、午前中のピットウォークで雪が舞ったり、昼前に雨が降ったりと、相変わらず天候は不安定。それでも、決勝レース前には快晴で気温11度、路面温度22度と予選日よりは暖かい気候だった。
 
 スタートドライバーは片岡選手。前に14台もいるレースは久々となるが、序盤の混戦に強い片岡選手は1周目から1台抜いて14位でホームストレートに戻ってくる。その後も着実に順位を上げ、9周目に13位、15周目に12位、そして17周目には10位とポイント圏内まで食い込んでいた。
 
 このとき、360号車(RUNUP RIVAUX GT-R)がクラッシュするも、セーフティカーは導入されずイエローフラッグのみでレースは続行。順位は10位のまま変わらなかったが、27周目に早めのピットイン。ドライバーは谷口選手へ、タイヤは左側の2本だけ交換してふたたびコースに戻る。
 
 アウトラップは15位までダウンしたものの、周囲のピットインやスローダウンもあり徐々に順位を回復していく。40周目には10位に戻ってきていた。55周目には8位まで上がったが、ここからレースはトップ争い以外は膠着する。前を走る88号車(マネパ ランボルギーニ GT3)とは一進一退の攻防で、差は広がらないが縮まらないという状況が続き、レースはそのままの順位でチェッカーとなった。
 
 予選の順位がそのまま決勝レースに大きく影響してしまったが、8位で3ポイントを獲得できた。チャンピオンシップはまだ始まったばかり。前人未踏の2連覇を目指して、次戦富士で巻き返しを図る。

グッドスマイル 初音ミク AMG


■チーム関係者コメント
片山右京 監督


「予選がQ1で敗退してしまい、最初はポイントが取れないんじゃないかと思ったけど、決勝はペースも悪くなくて、3ポイントを獲得できました」


「途中、タイヤ無交換のライバルたちに先に行かれたり、もったいなかった部分もありましたが、なんとかポイントを取って帰って来れたのは不幸中の幸いです。まだシーズンは始まったばかり。ここから巻き返しますので応援してください」


安藝貴範 代表


「予選から15位と厳しい結果でした。本戦も一筋縄ではいかないことはわかってたんですけど、戦略的にはもう少し上に行けるチャンスがあったんじゃないかな。開幕戦なのでみんな無理してたし、今回は持ってる武器が少なかったんですけど、それを削り取られてしまったという感じはあります」


「予選でもう少し良い位置からスタートしないと戦略が機能しづらいので、タイヤ開発含めて、もっと良いパッケージを作る必要があると思います。とはいえ、3ポイントをゲットできました。ノーポイントよりはずっといいですし、あとは高得点を取れる準備を重ねて1年間戦っていきます」


谷口信輝 選手


「今回持ち込んだタイヤが、気温が高くなるであろうという想定のタイヤだったんですが、予想に反して週末の気温がとても低くなってしまったのが残念でした。予選もQ1で落ちてしまい、決勝は15番手からスタートして結果8位だったので、ノーポイントではなかったことが唯一の救いだったかなと思います。次戦の富士では上に行けるよう、頑張ります」


片岡龍也 選手


「決勝レースは久しぶりに後ろからスタートしたから、周りにクルマがいっぱいいて最初は戸惑いました。ただ、最初にひとつポジションを上げられて、そのあとも2〜3台パスできて、ペースも悪くなく、早めにピットインしたんですが、思ったより順位が上がりませんでした」


「それでも15位から8位まで上げて、最低限の目標だったポイントを取るということは達成できました。もちろん、納得はしていませんが……。マザーシャーシの速さだったり、タイヤとのマッチングも含め、課題も見つかったので、次戦までに対策を練らないといけません。今シーズンはより厳しい戦いになるでしょうね」

片岡龍也(左)と谷口信輝(右)
レーシングミクサポーターズ 2018


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