「俺はフルトンとは違う」井上尚弥との決戦が迫る“悪童”ネリが番狂わせに自信「イノウエが何を持ち込もうと問題はない」

2024年4月18日(木)16時0分 ココカラネクスト

井上との決戦に向け、ネリは緊張感を高めている。(C)Getty Images

 立ちはだかるライバルは、敵なしの強さの怪物。だが、“メキシコの悪童”は「負けるために日本に行くつもりはない」。

 来る5月6日に東京ドームで世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)に挑む元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)は決戦まで1か月を切り、緊張感を高めている。

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 現地時間4月16日にメキシコ・メディア『Izquierdazo』のインタビューに応じたネリは、今回の対戦について、「俺はメキシカンとして、ファイターとしての心はどうあるべきかを知っている。すべてを捧げるつもりだ」と断言。そして、「ただベルトを売りに行くだけのフルトンと違うんだ」と強調。昨年7月に井上に8回TKO負けを喫して、王座から失脚したスティーブン・フルトン(米国)を引き合いに出した。

 もっとも、ネリのタイする下馬評はお世辞にも高いとは言えない。26戦無敗(23KO)と圧倒的な戦績を誇り、並み居る強敵たちをリングに沈めてきた井上は、各国メディアのパウンド・フォー・パウンドでも1位に選出される言わずもがなの猛者だ。

 しかし、「俺はあいつをリングで見下ろす」と意気込む29歳は、「これまでに対戦してきた多くの選手も速いし、ハードヒットを打ってきた。だから、俺は縮こまるつもりはないし、あいつと激しくぶつかるからといって怖がるつもりもない」と断言。そして、湧き上がる意欲を隠さず、こう続けている。

「イノウエが何を持ち込もうと問題はない。俺はそういう立場にいる。ベストを尽くすつもりだ。とにかくこの試合に勝つために、俺はリングの上に心を残し、人生を残すつもりだ。日本で初めて試合をした時と同じように、今回も挑戦者として臨む。

 多くの人が俺に一銭も賭けるつもりはないだろうし、1ラウントでKOされると思われているのは知っている。だが、その事実こそが、俺に強さと、勝って文句なしのチャンピオンになるというモチベーションを与えてくれている」

 さらに「俺は試合に勝ちに行くんだ。俺はフルトンのようにただカネをもらうために試合をするようなことはしない」と繰り返したネリ。立ちはだかる相手が、どれだけ強敵であろうと、彼は打ち合う覚悟を決めている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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