アラム会長が訴えた井上尚弥の“価値” ボクシングの生き証人が訴えた怪物のカリスマ「イノウエはオオタニと同じだ」

2024年4月28日(日)17時5分 ココカラネクスト

無敗伝説を築く井上。その強さとカリスマは百戦錬磨のレジェンドも絶賛する。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 ボクシング界の酸いも甘いも熟知する重鎮の言葉は、井上尚弥(大橋)の偉才さを物語る。

 現地時間4月25日、米ジャーナリストのマヌーク・アコピアン氏のYouTubeチャンネルでインタビューに応じた、米興行大手『Top Rank』のボブ・アラム会長は、自身の顧客でもある井上のポテンシャルを絶賛している。

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 2019年7月にプロモート契約を交わして以来、“モンスター”がリング上で刻んできた数多の伝説を目の当たりにしてきた。その敵なしの快進撃を「特別」と評するアラム氏は、井上が持つ価値を、強調するようにゆったりと語っている。

「イノウエはさまざまな試合に挑み、相手を圧倒してKOする。本当にスペシャルな選手なんだ。このボクシング界における彼のスペシャルさは、野球界でショウヘイ・オオタニがベーブ・ルース以来見られなかったようなことをやってのけているのと同じだ。それぐらいにイノウエは素晴らしいんだよ」

 かくいうアラム氏は、ボクシング史の生き証人といっても過言ではない存在だ。御年92歳の重鎮は元世界ヘビー級王者のモハメド・アリ(米国)や元世界6階級制覇王者(8階級制覇王者とも)マニー・パッキャオ(フィリピン)ら伝説級の選手たちをプロモート。業界を華々しく彩り、繁栄を支えてきた。だからこそ、その称賛を日本人が受けているという事実を「当たり前」と思ってはいけない。

 さらに「繰り返すが、イノウエは本当に特別だ。それに疑いの余地なんてない。我々は彼のキャリアに貢献できて嬉しく思う」と続けるアラム氏は、来る5月6日に東京ドームで行われるルイス・ネリ(メキシコ)との一戦にも、大きな期待を寄せる。

「東京ドームでの試合は日本で発売がされてから1日でチケットが完売した。よく『日本人は感情的ではない』と言われるが、イノウエに対しては本当に情熱的な視線が注がれている。彼は本当に素晴らしい若者で、私が見てきた中でも、最も偉大なファイターのうちの一人だ」

 百戦錬磨のレジェンドに「最も偉大」と言わしめる井上。ボクシングの本場である米国にも、「怪物」の異名を轟かせる彼の存在感は、東京ドームでの歴史的な決戦を前に高まる一方だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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