【日本ハム】レジェンドOB小笠原道大氏が指摘する、ロマン砲・清宮幸太郎の「打撃良化の要因」とは
2025年4月18日(金)5時30分 ココカラネクスト

清宮はすでに2本塁打を放っている(C)産経新聞社
新庄政権悲願の優勝へ、今季は開幕から投打にわたって充実の戦力が話題を呼んでいる日本ハム。
そんな日本ハムについて、球団OBの小笠原道大氏が、スポーツアンカー・田中大貴氏のYouTubeチャンネル「アスリートチャンネル」に野球解説者の野村弘樹氏とともに出演。今後、さらなる上昇気流をとらえるためのチーム課題や、キーマンについて語った。
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昨年、チームは2年連続最下位からリーグ2位と大躍進を遂げた。投手陣では加藤貴之、伊藤大海の左右エースが二桁以上をマークしたほか、新戦力となった山﨑福也、金村尚真ら先発陣が奮闘。リリーフでは最優秀中継ぎのタイトルを獲得した河野竜生をはじめ、再起したベテラン宮西尚生、クローザーの田中正義など安定感が増し、投打がかみあい、快進撃を続けた。
一方、野手陣も負けてはいない。昨季から加入したフランミル・レイエスや現役ドラフトで加入し、交流戦でMVPを獲得した水谷瞬ら新戦力をはじめ、水野達稀や田宮裕涼ら若手のブレイクも目立った。
新庄監督就任以降、次々と原石を磨き上げ、スターとなりうる選手を育ててきた。選手もそれに応え、ぐんぐんと成長。今季は投打で優勝を狙える戦力が揃っていると下馬評も高くなっている。
しかし、自身が日本ハムで日本一も達成など、常勝軍団時代を知る小笠原氏は「まだ(戦力が)揃ってきている成長過程にある」とコメント。細かな部分のスキル不足はあるとした。
現在、安定した戦いを続けているのは、「先発陣の駒の充実」、「新庄監督の選手起用」が当たっているからこその順位だとした上で「絶対的な強さと思うのは、もう少し経ってからだと思う」と慎重な見方を示した。
そしてキーマンに関しても言及。昨年夏以降に爆発的な活躍で、チームのクライマックスシリーズ進出の立役者ともなったロマン砲、清宮幸太郎に話題が及んだ。
入団からここまで高い潜在能力が認められながら、飛躍を果たせずにいたが、昨年は打率3割フィニッシュ。今季は15日のロッテ戦(ZOZOマリン)でも圧巻の2号ソロを放つなど、いよいよ中軸としてポテンシャルを存分に発揮することが期待されている。
最近の清宮の活躍の要因については「今はピッチャーとの間合いが元に戻ってきた」と小笠原氏。入団前の早実時代の自然にバットを振れていたスイングに近づいてきたとした。
これまでの清宮に関しては「以前は土台の下半身がふらふらしていた」とした上で「いざバットを振りに行こうとした時に多少ずれると、(投手に)全く太刀打ちできない状態だった」ことが多かったが、「粘りが出てきた」とした。
打席で粘れていることで「自分の打つポイントになった時に(球を)捉える確率が上がってきたと思う」と、最近の活躍を分析してみせた。
新庄監督にとっても勝負をかける今シーズン。選手達がさらなる成長を遂げ、ピースが揃った時、その栄冠は見えてくるはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]