「俺は毎日飲んだ!」体重超過のガルシアが衝撃発言 王者ヘイニー戦の勝利に米記者は苦言「彼は努力を怠った」

2024年4月21日(日)18時0分 ココカラネクスト

試合後に余裕の表情を浮かべるガルシア(中央)。(C)Getty Images

 全米の熱視線が注がれたボクシングのWBC世界スーパーライト級タイトルマッチ12回戦は、衝撃的な結末を見た。

 下馬評でも不利と見られていた挑戦者のライアン・ガルシア(米国)が、王者のヘイニーに猛攻を展開。KO決着こそつけられなかったが、3度のダウンを奪取し、判定勝ち(112-112、114-110、115-109)を収めたのである。

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 内容だけを見れば、ガルシアは圧倒的だった。判定にも不満はない。「左フックだけ」と言われる中で、素早く、強烈なそれを幾度となく炸裂させ、ヘイニーが思わず後手に回る猛ラッシュを展開した。

 ただ、彼の“快勝”にはどうしてもケチがつく。なぜなら前日計量においてリミットの140ポンド(63.50キロ)を3.2ポンド(約1.45キロ)も超過するという違反。さらに公開計量時にはビール(本人はリンゴジュースと釈明)をラッパ飲みし、ヘイニーを挑発する暴挙に出ていたのだ。

 試合後の会見で「毎日のように酒を飲み、それでも俺は彼を打ち負かしたんだ。何でもやったよ。毎晩飲んだ。月曜も、火曜も、出かけて、飲みに飲んだ。それでどうなった? 勝ったんだよ。まぁ誇れることじゃないけどね」とも言ってのけたガルシア。その単なる“ヒール”としても片づけがたい言動には、現地メディアの記者たちも苦言を呈する。

 ボクシングジャーナリストのダン・ラファエル氏は自身のXで「たしかにガルシアは勝った。彼を称賛しよう。だが、3.2ポンドもオーバーしていたことを忘れてはならない。つまり彼はヘイニーのように最後の数ポンドを落とす努力を怠ったのだ。大勝利には体重のアドバンテージがあった」と断じた。

 たしかにガルシアは難攻不落のヘイニーを打ち破った。しかし、彼の置かれた立場はあくまで“違反者”。それだけに、後味の悪さがどうしても消えない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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