広島・森下が黒田以来の巨人戦7連勝!「走者を出しても、粘り強くできた」6回1/3、2失点で今季初勝利

2024年4月21日(日)5時45分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 広島6−2巨人(2024年4月20日 マツダ)

 広島は20日の巨人戦に6—2で快勝し、引き分けを挟んで3連勝とした。先発・森下暢仁投手(26)が自己ワーストの12安打を浴びながらも要所を締め、6回1/3を投げて2失点。苦しみながらも今季初勝利を挙げ、21年10月から続く巨人戦の連勝を「7」に伸ばした。

 森下は、再三走者を背負いながらも、粘りの投球でリードを守った。右肘の張りで開幕こそ出遅れたが、今季登板2戦目で、うれしい初勝利。本拠地・マツダスタジアムに詰めかけた今季最多3万1515人の前で、復調ぶりを誇示した。

 「長打がなくて良かった。安打は打たれたが、嫌な感じはあまりなかった。走者を出しても、粘り強くできたし、チームが勝って良かった」

 3者凡退は2回の1度のみ。5イニングで複数安打を浴びながらも要所を締め、6回1/3を2失点で切り抜けた。自己ワーストの12安打を浴びたものの、長打はゼロ。回の先頭打者に許した安打が2度だけだったことも、粘りにつながった。

 「初回から秋山さんや久保、野間さんらに助けてもらいながら、投げていたので、本当に野手の人に感謝している」

 バックの好守を力に変えた。4点リードの3回2死一塁では坂本に右前打を浴びるも、右翼手・野間が“レーザービーム”で三塁進塁を狙ったオコエを刺した。4回には丸の中堅への飛球を久保がダイビングキャッチ。味方守備にも救われ、アウトを積み重ねた。

 打線の援護にも恵まれた。前回登板の13日巨人戦では6回1失点と粘投したが、勝敗は付かず。それが、この日は違った。初回から一挙4点をプレゼントされ、「点を取ってもらって、楽な展開で投げさせてもらった」。意気に感じつつ、要所を締めた。新井監督も「粘りながら、要所、要所をしっかり投げてくれた」と称えた。

 開幕直前に右肘の張りを発症して当初予定していた3月30日DeNA戦の先発を回避。この時、代役先発した黒原には登板前にLINEで「頑張って!」と激励のメッセージを送った。自らのコンディション不良で「チームに迷惑をかけた」と責任を痛感。「結果がすべてなので、しっかりやりたい」と巻き返しに燃えていた。その第一歩をしるした。

 この日の勝利で、03〜05年の黒田博樹(現球団アドバイザー)以来の巨人戦7連勝。令和の“巨人キラー”は「実感はあまりない」と苦笑しつつ、前を向いた。(長谷川 凡記)

 ≪チーム4人目≫森下(広)が今季初勝利。巨人戦は通算8勝3敗で、21年10月10日から7連勝。広島投手の巨人戦連勝では黒田博樹の03〜05年7連勝以来19年ぶり。7連勝以上は山内泰幸の95〜97年10連勝を筆頭に、大石清の60年7連勝とでチーム4人目。

スポーツニッポン

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