「くっさい汗」をかく“ベタつきウェア”に要注意! スコアも集中力も高めてくれるゴルフウェアの“機能性”には意味があった

2025年4月22日(火)11時45分 ALBA Net

ゴルフウェアには“機能性”をうたったものが多く存在するが、吸水・速乾性やストレッチ性のあるウェアの方が、ゴルフのパフォーマンスは向上する(イラスト/中村知史)

4月下旬に入り、最高気温が25度に迫る日も出てくるなど、汗ばむ季節になってきた。ゴールデンウィークにゴルフの予定を入れている人も多いだろうが、「暑さ」や「汗」対策は万全だろうか。また、気象庁の予報によると、今年の6〜8月の平均気温は平年並みかそれ以上になる見込みだという。暑いと頭がボーッとするし、汗でべたつく体はストレスにもなって、ゴルフのパフォーマンスにも影響を及ぼしそうだ。しかし、そんな悩みはゴルフウェアの選び方一つで、案外簡単に解消される。暑さが本格化する前に、快適なウェアを準備しよう。


「汗対策を怠ると、プレーの質に大きく影響します」と教えてくれたのは、自身もゴルフを楽しむという、銀座医院の八十川要平先生。汗がゴルフに与えるデメリットを挙げてもらった。

■汗でウェアが体に張り付く「不快感」が集中力を下げる


「まず、汗によってウェアが肌に張りつくと、体の動きが制限されてしまいます。するとスイングの再現性が低下し、当然スコアにも悪影響。また、ベタつくウェアでプレーし続けていると、『気持ち悪い』『早く着替えたい』といった雑念が生じ、集中力が落ちてしまいます。これにより、スコアが悪くなるだけでなく、プレーによる疲労度も高まるのです」

さらに、汗による“冷え”にも注意が必要だという。

「人は体温を調整するために汗をかきます。ただし、汗をかきっぱなしでいたり、ウェアがぐっしょり濡れていたりすれば、涼しい場所に入ったときや風を浴びたとき、必要以上に体の熱を奪われてしまいます。ゴルフでは、クラブハウスや茶店、送風機が搭載されたカートなど、急激に体が冷える場面が多数。暑さで汗をかき、それが冷えて体温が下がる、再び炎天下で汗をかくということをくり返すと、自律神経が乱れやすくなってしまうのです」


つまり、ゴルフと自律神経は密接に関係しているというわけだ。自律神経が乱れると、ゴルフにどんな悪影響が出るのだろうか。

「自律神経は、呼吸や血流などを無意識にコントロールして体を調整する神経で、交感神経が“アクセル”、副交感神経が“ブレーキ”の役割を担っています。このバランスが乱れると、集中力や判断力が鈍り、ゴルフのパフォーマンスはガタ落ちになります。前の組のスロープレーや、自分自身のちょっとしたミスにイライラしたり、やる気を一気に失ってしまったりすることもあるでしょう。また、自律神経が乱れると体調も崩れやすく、疲れが取れなかったり、夏バテでゴルフに行く気が起きなかったりする恐れも。シーズンを棒に振ることにもなりかねません」

さらに、汗の「におい」も無視できない。自律神経の乱れが、「くさい汗」の原因にもなるという。

「同伴プレーヤーに『汗くさい』と嫌がられるような態度を取られたら、気になってプレーどころではなくなってしまいます。汗でベタついたウェアをそのままにすると、雑菌が繁殖してにおいやすくなります。また、汗には、さらっと蒸発しやすいタイプと、ベタついて蒸発しにくいタイプの2種類があり、後者は特ににおいやすいという特性が。ウェアの不快感でストレスがたまったり、汗冷えによって自律神経が乱れたりすると、蒸発しにくい、くさい汗をかきやすくなるのです」

■ドライ素材&ストレッチ性がスイングの再現性を高める


汗による不快感でスコアが崩れるのを防ぐには、どんな対策をすればいいのだろうか。

「機能性の高いウェアを選ぶことは大切ですね。サラッとした生地のウェアは肌に張りつきにくく、スイングの動きを妨げません。ストレッチ性があれば、さらに快適にプレーできます。ウェアを選ぶ際は、吸水性・速乾性にも注目してください。汗をすばやく吸い取り、外に発散してくれる素材なら、汗冷えのリスクも低減。一日中ドライな着心地でプレーできます。さらに抗菌・防臭機能もついていれば、気になるにおいもシャットアウトできます」


機能性の高いウェアを着たからといって油断は禁物だ。“汗のふき方”にも注意すべきポイントがあるという。

「汗をかいたら、こまめにふきましょう。ただし、乾いたタオルでふくのはNG。乾いたタオルだと皮膚が乾燥しすぎて、気化熱がうまく働かず、体が冷えにくくなり熱中症のリスクが高まります。濡れタオルや汗ふきシートでふき、皮膚表面をうっすら濡れた状態に保つのが理想です。また、蒸発しやすいサラサラの汗をかくためには、本格的に暑くなる前から、湯船につかる、軽い運動をするなど汗をかく習慣をつけておくこともおすすめです」

肌離れの良さ、ストレッチ性、吸水・速乾性、これらの機能を備えたウェアを選べば、これからの暑い時季でも快適にゴルフを楽しめる。ベストパフォーマンスを発揮するために、ぜひウェア選びにこだわろう!

【お話をうかがったのは】八十川要平先生
やそがわ・ようへい/銀座医院院長。日本医師会認定健康スポーツ医。北里大学医学部卒業後、北里大学北里研究所メディカルセンター病院院長、日本赤十字社神奈川県支部産業医などを経て、2021年より現職。予防医学や産業医としての活動を積極的に行っている。

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同伴者から「くさい人」って思われてない?→関連記事【「乾いたタオルで汗をふくのはNG」間違いだらけの夏ゴルフにおい対策 もしかしたらアナタもスメハラ加害者?】をチェック!


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