ゴルフ 先輩に続く!同大ゴルフ部でプロを目指す注目アマ あす15日開幕関西オープンに出場
2025年5月14日(水)20時4分 スポーツニッポン
男子ゴルフ開幕戦の東建ホームメイト・カップでプロ初優勝を飾った生源寺龍憲(26=フリー)や昨年のプロテストを合格した中地萌(26=鳴尾GC)は同大ゴルフ部で汗を流した。プロの世界でも活躍を続ける同大ゴルフ部で注目の3人の選手の魅力に迫った。
その筆頭が主将の下園航太(4年)。下園は5歳からゴルフを始めた。小倉高3年の時に生源寺と一緒にラウンドを回る機会があった。その時に生源寺から大学の話を聞き、同大に興味を持ったという。
生源寺から奥中基晃監督に「同志社に興味を持っている、いい高校生がいました」と連絡があった。同じ道を選ぶことに決めた下園は入学後すぐに頭角を現し、関西学生では1年ながら5位に入る成績を残した。その後も安定して好成績を出し続け、部を率いる奥中監督も「彼がいないとチーム自体が崩れてしまうと思っている。信頼しきっている存在」と絶賛する実力の持ち主だ。
今年のプロテストを受験する予定で、将来は「日本オープンで勝ちたい」と意気込んでいる。
下園に続く実力者で、主務としても主将を支えるのが木村太紀(3年)。300ヤードを超える飛距離が魅力で入学後に約20ヤード伸びたという。
関西学生春季新人戦では67のスコアで優勝。昨年の関西アマでは上位に入り、日本アマに出場した。奥中監督が「期待しかない選手」と話す次期主将候補だ。主務としては練習場の申請など事務的な作業も担当しており、「責任感がより一層強くなった」と精神的な面でも成長を実感している。憧れはマスターズで優勝したマキロイで「いつかあのコースを回りたいし、海外で活躍したい」と未来の展望を語った。最近はスイング改造に取り組んでおり、さらなる進化が期待できそうだ。
期待の新星も現れた。井土裕介(2年)が競技ゴルフを始めたのは高校生になってから。本格的にゴルフを始める前までは野球を並行してやっていた。「ゴルフは勝つのも負けるのも自分の責任。それがすごく自分に向いていると思った」。
渋野日向子や生源寺と同じ作陽(現作陽学園)高の出身で、同大に通う先輩らを見て入学を憧れた。その実力は先輩らを驚かせるほどで、特にパットを得意とする。
主将の下園も「プロの中でも上手い方に入るくらい」と認めた。昨年の日本学生では21位タイに終わったものの、第3ラウンド終了時点では6位タイに入り、スコアの伸ばし合いに必死に食らいついた。「自分変わったな」と手応えを示し、まだまだ成長は止まらない。
下園と井土はあす15日に滋賀県日野GCで開幕する関西オープンに2年連続で出場を決めている。初のツアー出場となった昨年はともに悔しい予選落ちとなった。
「悔しい反面、楽しかった。難しいセッティングだったし、求められるものも違ってとてもいい財産になった」と下園。
井土は「昨年の経験を生かして、今年はもっといいプレーができる自信がある。全部プラスに捉えて今年も頑張りたい」と言葉に力を込めた。下園は生源寺龍憲、倉本昌弘と同組。井土は佐藤大平、宋永漢と回ることになった。
「稼げるプロになりたい」と声をそろえた3人。新たに同大ゴルフ部出身の注目プロゴルファーが誕生する日は近そうだ。