カブス・今永 6回3失点、初自責点も無傷の3勝目!「最低限の最低限ができたかなって感じ」

2024年4月22日(月)1時30分 スポーツニッポン

 ◇ナ・リーグ カブス5—3マーリンズ(2024年4月20日 シカゴ)

 無傷の3連勝だ。カブス・今永昇太投手(30)が20日(日本時間21日)、マーリンズとのダブルヘッダー第2試合に先発し6回5安打3失点(自責2)で3勝目を挙げた。メジャーデビューから4試合目で初めて自責点を許したが、防御率0・84はナ・リーグトップ。勝利数、防御率などでリーグトップをマークする左腕の評価は、登板するたびに高まっている。

 余力たっぷりだった。6回2死走者なし。今永はチザムを2—2と追い込み、スプリットを選択した。92球目。83・6マイル(約135キロ)が真ん中、最も低いストライクゾーンをかすめた。中途半端なハーフスイングで5つめの三振を奪うと、今永はベンチへ勢いよく駆け出した。

 「苦しみながらも最少失点で投げようと思った。最低限の最低限ができたかなって感じですね」

 メジャーデビューから3試合自責点なしで2勝。4試合目の登板は苦しんだ。「良くないと思った球は確実に打たれるし、良いと思って投げた球もファウルにされたり見逃されたりした」。1—0の4回、味方の失策で走者を許し、4、5番に連打を浴び2失点。6回はベルにメジャー初被弾となる中越えソロを浴び1—3となったが、直後に打線が4点を奪って逆転し3勝目を手にした。左腕の日本投手では02年ドジャース・石井一久の6連勝以来となる先発でのデビュー3連勝も「7回のマウンドに上がれなかったのは、これからの課題」と反省が口をついた。

 天候不良で登板日が1日ずれて、ダブルヘッダーのナイターに変更。タフな環境でも安定感は抜群だった。防御率0・84に加え、1イニングあたりに許す走者を示すWHIPも0・75でリーグトップ。クレイグ・カウンセル監督も「ショウタはいい投球をした。素晴らしい仕事をしてくれた」と4試合中3試合が無四球の左腕を称えた。

 日本投手のメジャーデビューから先発で4試合自責点2以下は、4試合で自責点1だった16年ドジャース・前田(現タイガース)以来2人目。その年、前田は16勝を挙げている。「ゼロに抑えることは、チームが勝利に近づくこと。今日(自責)点を取られてその呪縛から解放されたので、次の登板はもっとリラックスして投げられる」。今永は、さらなる加速を約束した。

 ≪「K/BB」驚異の10.50≫今永がデビューから18回1/3を自責点なし。球団の先発投手では1911〜12年のラリー・チェイニーの27回2/3、34年のビル・リーの19回に次いで3番目に長い記録となった。勝利数、防御率、WHIPがリーグ1位だが、与四球率(1試合当たりの四球数)0.84はリーグ2位、被打率.175はリーグ3位。また、投手の制球力を示す指標の一つで3.5を超えると優秀とされる「K/BB(奪三振/与四球)」の10.50もリーグ2位となっている。

スポーツニッポン

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