オリ・宮城 フル回転中継ぎ陣救う今季初完投 4月中では由伸以来3年ぶり チームは5割復帰

2024年4月22日(月)5時0分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ オリックス3ー1ソフトバンク(2024年4月21日 ペイペイD)

 オリックス・宮城大弥投手(22)が21日のソフトバンク戦で今季初、通算5度目の完投勝利を挙げ、3日ぶりの勝率5割復帰に導いた。11奪三振の9回1失点で2勝目。延長12回引き分けだった前日に7投手をつぎ込んでいたブルペン陣を118球の力投で救った。

 宮城は先発陣の柱らしく最後までマウンドを守り抜いた。2点優勢で迎えた9回2死一、三塁の窮地。4回にソロ被弾していた近藤をスライダーで空振り三振に抑え、力強くグラブを叩いた。

 「昨日、一昨日と投手陣がスゴく疲労もたまっていたので、頑張ってよかった」

 延長12回引き分けだった前日20日はセットアッパーのマチャドが来日初の回またぎをこなすなど7人の救援投手をつぎ込み、一夜明けて2連投の小木田と吉田はベンチ外。フル稼働の救援陣を救う118球の熱投だった。「中継ぎ陣の先輩方が“頑張れよ”って圧をかけてきてくれた。実行できてよかった」。通算5度目の完投勝利。ちゃめっ気たっぷりに笑った。

 最速153キロの直球に最遅88キロのカーブを交ぜ、65キロ差の緩急で翻弄。ただ、信念は別のところにある。「そういうところだけを注目されがちですけど、僕自身カーブの投手ではない」。11三振を奪った勝負球の内訳は直球3、スライダー4、チェンジアップ3、フォーク1。全ての球種を決め球として扱えるようにオフから取り組んできた成果を実証し、「いろんな球で、全球種で勝負ができた」と胸を張った。

 通算37勝のうち4割以上を占める日曜日15勝目。今季初の日曜日登板で本領を発揮しても、「まだまだ(シーズンの)最初の方ですし、これを毎回続けられるように」と目指す場所は高い。中嶋監督も貢献を認めつつ「誰がエースって呼んだんですか?」と称号はまだ与えない。昨季まで在籍した山本(ドジャース)のような“絶対エース”への道を歩み始めた。(阪井 日向)

 ≪完投勝利時では最多の118球≫宮城(オ)が118球で完投し2勝目。投球数の自己最多は21年3月27日西武戦の123球、完投勝利時の球数としては22年8月27日の西武戦に並んだ。また、オリックスの投手が4月までに完投するのは、21年4月1日ソフトバンク戦(2—0)と28日楽天戦(0—0)で山本由伸がマークして以来3年ぶり。

スポーツニッポン

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