8年ぶり首位浮上もある広島戦へ…浦和スコルジャ監督が「危険な状況にもなる」と警鐘ならす理由とは
2025年4月23日(水)15時3分 スポーツ報知
浦和のマチェイ・スコルジャ監督が23日、広島戦(25日・埼玉)に向けた会見を行った。3連勝で4位に浮上し、首位京都との勝ち点差は2。広島戦で勝利、他チームの結果次第では、17年4月以来、約8年ぶりとなる首位浮上の可能性もある一戦となる。指揮官は「勝利するたびに選手たちは自信をつけ、首位に立てばさらに快適な状況になります。しかし首位に慣れていないチームにとっては、危険な状況にもなる」と警鐘を鳴らし、次戦だけを見据えて戦うことの重要性を説いた。
その理由について「現在のチームには、リーグ優勝した経験のある選手は7人しかいません」とリーグ戦を勝ち抜いた経験を持つ選手が少ないことを挙げた指揮官。ポーランドでの監督時代にも、首位に立ったチームがバランスを崩した経験もあり「今、選手たちに繰り返し言っていることは、気を抜かないこと、自信過剰にならないこと、ハードワークし続けることです。まだ首位からは遠いところにいますので、あまり口にしないほうがいい。次の広島戦に集中したい」と続けた。
FWチアゴサンタナのコンディション不良をきっかけに、FW松尾を1トップ、MF渡辺をトップ下に置いた形で3連勝中。サンタナも回復してこの日の全体練習ではフルメニューをこなし、指揮官は「サンフレッチェ戦に間に合うと思います」と明かした。ストライカーにはスペースを作り出す動きや裏抜けのランニングを求める中で、今季3ゴールのサンタナを「ボールキープしたり、ゴールに向かうオプションを与えてくれる」と評価したスコルジャ監督。「相手によってストライカーのタイプを変えることも、できる状況にある」と、前3試合で7ゴールと結果が出始めた攻撃陣の中で、厚みを増してきた前線のスカッドに手応えもにじませた。
一方で前節の横浜M戦では、2点リード後に1点差に迫られて相手に流れを奪われた時間帯もあり「守備に関しては、以前と同じような失点がありました。あまりにも簡単に、ペナルティーエリアにクロスを上げさせていた。ファーポストのゾーンのコントロールも改善すべき」と指摘。クロス対応を課題に挙げ「まだまだ、やらないといけないことがある」とチームの成長を期待していた。