DeNA、ここまでの「陰のMVP」は中川颯! 近い将来、再び先発登板のチャンスが訪れる可能性も

2024年4月23日(火)8時0分 スポーツニッポン

 DeNAは4月21日のヤクルト戦で今季19試合を消化して9勝10敗。まだまだ開幕したばかりではあるが、記者には早くもここまでの「陰のMVP」選手が心に刻まれている。中川颯だ。21日は雨中で8—2の8回から2イニングを投げ、2回2安打1失点。これでサブマリン右腕は4試合、13回1/3を投げ、防御率3・38と結果を残している。

 春季キャンプ、オープン戦でアピールに成功して開幕ローテーション入り。4日の阪神戦(京セラドーム)で移籍後初先発し、5回途中2失点に終わった。チームが逆転で勝利したため、敗戦投手にはならなかった。その後は救援で待機。状況、点差に関係なく準備し、21日のように大量リードながら雨が降る悪条件の中でも黙々と2イニングを投じる。記者は関係者から「中川颯にもう1度先発の機会はないんですか?」などの質問を受けることもあるが、現状ではブルペンに不可欠な存在として地位を確立している。

 立大から20年ドラフト4位でオリックスに入団し、3年で戦力外となった。その間の1軍登板は1試合。年俸650万円で入団した地元でもある新天地。どんな状況でも、1軍で必要とされている喜びを胸にマウンドに上がり、そして結果を残す。

 球場では報道陣にも気さくにあいさつする律儀で明るい25歳。もちろん、このまま仕事をこなせば、近い将来、再び先発登板のチャンスが訪れる可能性もある。プロ初勝利がどんな形で舞い込むかは神のみぞ知るが、必死に腕を振る背番号53が報われる日は近い。(記者コラム・大木 穂高)

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