海外メジャー覇者第1号・樋口久子 超オーバースイングでも「理にかなっています」ってどういうこと?【プロコーチが解説】

2025年4月24日(木)11時45分 ALBA Net

1969年当時の樋口久子

スイング理論は進化したといわれているが、時代を彩ってきたレジェンドたちのスイングは、今見ても全く色褪せていない。むしろ、重くて難しいクラブを使いこなす技術には、ボールを正確に遠くに飛ばすための秘訣が詰まっていた! 今回は、1977年に日本人として初めて海外メジャー「全米女子プロゴルフ選手権」を制した樋口久子のスイングをプロコーチの森守洋氏が解説。変則的に見えるが「理にかなったスイングです」という。




樋口さんはかなり特徴的なスイングに見えるかもしれませんが、僕からするとクラブの動きを重視した、理にかなったスイングに見えますね。

トップがかなり深いですが、当時の重いクラブを引っ張っているからこのような形になっています。重いクラブに身を任せているというイメージでしょうか。自分の体がこれ以上回らないところまでいってから切り返しています。スイングアークが大きくなるのもメリットです。

また、インパクトエリアで体が浮かず、スイングアークが低く長くキープされているのも注目です。これができるのはヘッドの重さを常に感じているから。再現性も高かったと思います。これぞ名手というインパクトエリアですね。

樋口さんのようにヘッドの重さを使ってスイングする感覚を身に付けるなら、フォローの形から振り戻す勢いを利用してテークバックしてみてください。クラブの動きを妨げず、クラブに振られるイメージが養えますよ。


■樋口久子
ひぐち・ひさこ/1945年生まれ、埼玉県出身。日本ツアー通算69勝、米ツアー3勝。77年に日本人として初めて海外メジャー「全米女子プロゴルフ選手権」を制した。

■森 守洋
もり・もりひろ/1977年生まれ、静岡県出身。ゴルフを始めたのは高校から。95年に渡米しミニツアーを転戦しながらゴルフを学んだ。02年からレッスン活動を開始し、現在は原江里菜、堀琴音、香妻陣一朗らのコーチを務めている。東京都三鷹市にある『東京ゴルフスタジオ』を主宰し、YouTubeチャンネル「森守洋のGolf TV」では、ツアープロや芸能人などへのレッスンを配信中。



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<ゴルフ情報ALBA Net>

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