「速球に自信が無いように見えた」またも8失点炎上の藤浪晋太郎に指揮官も苦言、配置変更の可能性も示唆

2023年4月24日(月)17時43分 ココカラネクスト

不振が続く藤浪。登板した4試合で、計15個の四死球を出している(C)Getty Images

 4連敗、苦しいマウンドが続いている。

 アスレチックスの藤浪晋太郎は現地4月22日(日本時間23日)、レンジャーズ戦に先発登板し、今季初白星が期待されたが、2回1/3、被安打7、8失点という内容となり、チームも18ー3で敗れたため、この日も敗戦投手となった。

【動画】またも8失点炎上でKO、制球にも苦しんだ藤浪晋太郎のレンジャーズ戦でのピッチング映像

 開幕から4度目の登板も制球に苦しんだ。初回、先頭のマーカス・セミエンから明らかなボール球が続き、いきなり四球を与えてしまう。2死後、3番のアドリア・ガルシアに2点本塁打を浴びた後、この回2個目の四球となったヨナ・ハイムへの投球でもキャッチャーのミットが大きく動いている。2回にも打者がのけ反るようなボールを連発、さらに初回に本塁打を打たれたガルシアに対しては左ひじへの死球となってしまうなど、このイニングもボールが定まる気配はみられなかった。

 3回途中、1死を取ったところで降板を告げられた藤浪。初先発となった4月2日のエンゼルス戦に続いて自己ワーストの8失点、スターターとしてゲームを作ることができなかった。

 4度目の先発マウンドでも黒星を喫することとなった日本人右腕に対し、指揮官は今後の起用法についてのコメントを残しているようだ。メジャー公式サイト『MLB.com』ではこの日のレンジャーズ戦の藤浪の内容、さらにアスレチックスのマーク・コッツェイ監督の見解も伝えている。

 4月23日に配信となった記事では「フジナミは、立ち上がりから苦しんだ。レンジャーズは、初回にアドリア・ガルシアが初球のスライダーで2ランを放った」と序盤の失点を振り返り、また「2回にも5点を追加し逆転した。フジナミは3回に1アウトを取ったが、これはレンジャーズの失点につながる先頭の四球を出した後であった」と降板直前の四球にも言及。

 また、コッツェイ監督がこの日の投球について「今夜は速球をどこに投げればよいか、自信が無いようにみえた」と総括しており、「フジにとって、速球のコントロールに自信を持ち、ストライクを取れるようにすることは継続的な戦いだ」とも語ったとしている。

 記事では他に、今後の起用法について問われたコッツェイ監督の言葉も伝えており「それについては、少し時間が必要だ。すべてはテーブルの上にある。しかし、結論を出すのは明らかに今夜ではない」と述べている。

 この4試合の登板で、四死球の数は15個にも上る。メジャーの舞台で指揮官、チームメイトからの信頼を得るためには、やはり安定したピッチングが求められる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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